18時間目 ページ22
そうね…怖く無いわけは、ないでしょう。」
明るかった場が、静まり返る。
みんな、お母さんに注目してるみたいだ。
「でも、胡桃がE組に行くって分かった時、こっそり見に行ったんだ、E組と『殺せんせー』を。
生徒たちは、暗殺訓練をしていた。
その間殺せんせーは、もし誰かに重篤な怪我があればすぐ駆けつけられるように準備した上で、授業計画を立てていた。
訓練に臨む生徒も、教える唯臣くんも、真剣に取り組んでいた。
それを眺めつつ『教師』の仕事をする超生物は、その目に深い愛を浮かべていた。
…これだけで、十分でしょ？
国家機密に関わる以上、ある程度の危険は覚悟しなくちゃいけない。
ましてや、それは地球の危機だから。
それでも、あの真剣に、愛情を持って教える先生方になら、任せられるって思えた。
今も怖くない訳じゃない。
でも、信頼に値する教師だって分かっているから、信じて娘を預けている。
こんな所かな？」
長い話が終わる。まだ、この部屋は静寂に包まれている。
「…お母さん…カッコイイですね！！尊敬します！！」
「ちょっ、カエデちゃん！？
こんな風に真面目っぽく喋ってるけど、元はあのちゃらんぽらんした子供っぽい大人だよ！？
尊敬なんて気のせい！！」
「…そんな風に思われてたの？かなしー」
「そうだよ！！頼むから、おとなしくしてよ…」
「私のこと、そんなに信用して頂けて嬉しいです。期待を裏切ることの無いよう、教師を続けます。」
「こんな大事な話、俺たちに聴かせてくれて、ありがとうございます。」
「ううん、いいの。
…みなさん、これからも胡桃を、暗殺を、よろしくお願いします。」
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渚side
「お邪魔しました〜」
「またいつでもいらっしゃい」
森山さんの家をお暇して、みんなで歩く。
「なかなか個性的なお母さんだったね…」
「性格だけじゃなく、身体能力も凄いらしいよね…」
「殺せんせーの様子をそこそこ近くからこっそり見てたのにバレなかったとか、どれだけ気配隠すの上手いんだろう？」
そうこうするうちに、駅に着いた。ここからはみんなバラバラ。
「じゃ、また明日！」
電車を降りて歩いていると、メールが来た。
(烏間先生から？)
明日、E組に転校生が来るらしい。
なんというか、歯に物が挟まったようなハッキリしない表現でそう書かれていた。
(どんな人なのかな？)
明日を、楽しみに待とう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーキャラ
イリーナ・イェラビッチ
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MILLY(プロフ) - 主人公ちゃんがかわいいです！更新頑張って下さい。楽しみにしてます( ＾∀＾) (はやみねかおる先生のファンだったりします。なかなか本屋による機会がなくて新作読めてないですが今でも好きです。) (2018年2月4日 2時) (
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作者名：ヨム | 作成日時：2017年8月9日 22時
