(7):幸せの形は人それぞれ ページ7
「ごめん!!」
「俺、そうとは知らずに、失礼な事言った……。知らなくても、いけない事をしたんだ、ってずっと思ってて…それで」
「……別に。十年も前の事なんだし、知らなくて当たり前じゃん。誰にも言ってないし…」
「それでも、謝らないと俺の気が済まないの!!!ごめん!!!」
「何なの?俺に許してほしいわけ?」
「違う!!ただの自己満足!!!」
「はっ」
及川の言葉に、何故か笑みが零れた。
自己満足何て、謝罪している相手に言うか…?
馬鹿な奴。
「ははははっ!お前、思ってたより馬鹿なんだな!!」
久しぶりなんじゃないか、と言うほど笑った。
及川は口を開けて、ポカンとしていた。
笑い過ぎて喉と腹が痛てぇ。
ふぅー、と息を吐き、涙を拭きながら言った。
「もう良いよ、気にしないから。……その代わり、俺の事、天才呼ばわりしないでほしいな」
「うん……!!じゃあこれから松つんって呼ぶね!!」
「なんだそれ」
その日は及川と帰った。
家に帰ると、Aさんが腕を組んで仁王立ちしていた。
謝罪の言葉を何度も口にし、許して貰えた所で、久しぶりに2人で食卓を囲んだ。
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shinobo(プロフ) - なんて私得なんでしょうか (2019年7月23日 21時) (レス) id: b607d0f086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラン | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2017年3月23日 22時