仮面が6枚 ページ6
新しく、監督として烏養さんがやって来た。
彼はあの烏養監督の孫だそうだ。
西谷も戻り、東峰もまた一緒に練習をする様になった。
またいつものメンバーが戻ったが、彼女だけは、何も変わりはしなかった。
毎度毎度、ドリンクを入れたボトルを3本程落としたり、洗濯したてのタオルを地面にばら撒いて泥だらけにしたり、ボール拾い中に無理なのに何個もボールを持って落として、それに滑って転んだり。
転ぶのは構わないが、なるべくタオルは汚さないでほしい…。
「休憩!」
澤村の声で、ワラワラとタオルとドリンクを取りに来る選手達。
有難う、と口々に言う彼らに、羞恥を隠すように無言でドリンクとタオルをおしつけた。
刹那、きゃあ、と
その方を見てみると、彼女がドリンクをぶちまけ、それが菅原の足に掛かっていた。
「あ、ああっ、ご…ごめ、なさ」
「大丈夫!次は気を付けろよ?」
菅原はニカッ、と笑みを浮かべていった。
こんな時でも彼は人を責めない。
彼は優しすぎるのだ。
私は無言で雑巾を部室から運び出し、床を拭いていった。
その間も
そもそも、どうしてドリンクが零れたのだろうか。
蓋がキチンと閉まっていれば、ドリンクは零れないはず…
一度、ボトルの整備もしてみよう。
____あらら、派手にやったネ
仕方ないよ。あの子は不器用だから。
____ね、不自然だと思わない?あのボトルの蓋
私も思ったけれど、もしかしたら壊れてるのかもしれないから
____キヨコは人を疑う事を覚えた方が良いヨ。いつ私が居なくなるか、わからないデショ?
そうだけど、今は様子見。今回の事は初めてだから、まだわからないから。
____そう。これからの為にさ、私が買ったボイスレコーダーであの子との会話、録音しておいてヨ。もしもの時の為にさ
……うん、そうだね。そうする事にする
____良かったァ!それじゃあネ!頼んだヨ、キヨコ。
61人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サラン(プロフ) - 梨月さん» 安心してください!!潔子さんはいつだって女神です!!!もちろんこの作品でも!!お褒めの言葉有難うございます!大変光栄に思います^^*ご期待に添えられるよう、精一杯努力していきます! (2017年9月8日 20時) (レス) id: 35f8c5cbb5 (このIDを非表示/違反報告)
梨月 - 潔子さんに裏の顔が、、、、(/_;) 小説おもしろかったでーす!! 続き楽しみにしてます!(^^)! (2017年9月2日 21時) (レス) id: b4a84e38e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サラン | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2017年2月20日 16時