Emptiness behind the smile . 2 “名探偵コナン” “トリップ”

(５０)：Sad news ページ20

翌日。
私は報道記者に追われる身となり、学校は教室が使えなかったので謹慎。
この事件は全国的に報道され、少なくとも三日以上は話題となるだろう。
某青い鳥ではワードはtop5にそれに関するワードが入っており、某緑連絡アプリでは壮大なニュースとなった。
日本の警察は優秀だと聞いていたのだが、少し残して置いた盗聴器やカメラには気づいていないらしい。




「しーほちゃん！」




必死に警察官が捜査している中、私は呑気に宮野宅にお邪魔していた。
だって暇だもの。仕方無い。
1人ソファに座る志保に笑い掛け、手を振ると、照れながらも手を振り返してくれた。




「明美は？」



「お姉ちゃんは、ジンに呼ばれて…」



「そう。じゃあ、お菓子作って待ってよっか！あ、志保ちゃん、朝ご飯食べた？」




現時刻、午前9時。
志保ちゃんは横に首を振った。
今の時間帯なら、少しなら食べられるだろう。
無難に、サラダとトーストか。




「んじゃあ、サラダ作って、トースト焼くけど、何かリクエストとかある？」



「オニオンスープ」



「おっけー。オニオンスープはちょっと時間掛かるかも！」




私は志保ちゃんにそう言うと、胸元まである髪を結い、エプロンを着けて手を洗った。
先に鍋に水を入れて沸騰寸前まで温め、コンソメを入れて、小さめに切った玉ねぎを入れる。
その間に、キュウリ、トマト、レタスを切り、盛り付けてポン酢を掛ける。
さっぱりしてて良いよ。
そして最後にトーストを焼く。
3分〜4分の間がオススメ。あんまり焦げないから。
それらを皿に盛り付け、志保ちゃんの近くのテーブルに置く。
フォークとスプーンも並べ、飲み物も置いておく。



「頂きます」



志保は手を合わせてそう言うと、スプーンを手に持ち、オニオンスープを口に運んだ。

(５１)：Cooking→←(４９)：Terrorism 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す