愛情と別れ ページ5
中原と芥川は任務のため、その場を離れる
すると芥川はふとこんなことを言い出す
芥川 「あの娘、いずれ始末することになるのでしょうか。父親が僕らに殺されたと聞いたら復讐しに来るか、ただ泣き叫ぶか・・・」
確かにAは父親がいなくなったら残されたのは母親のみ
そして尚も兄弟すらいないのだ
中原と芥川はまだAに関する情報は心臓に病気がある事と父親が東耕太郎であるということだけである
そのため、兄弟がいるかどうかなどわかるはずもなかった
中原 「まぁ、その時は………考える必要があるかもな」
そう言って辿り着いた先はポートマフィアなどが取り引きを行う場所
港近くの使われていない倉庫などが立ち並ぶといったいかにも闇取り引きが行われそうな場所である
そして中原は芥川を後ろにつけると倉庫の扉を開けた
中原 「ポートマフィアだ。手前らの中に情報を横流しにしてる奴がいる。正直に挙手しろ」
まぁ、挙手したところで殺されるのは目に見えている事だが、証拠が必要になるためあえてこうして質問している
が、それを知っている者は挙手するはずがない
芥川 「今のところ挙がっている名を言ってもいいが・・・?」
芥川は更に負荷をかけるために挑発する
そこで中原は一人ひとりの名前を言っていく
中原 「_______青木隆二、そして東耕太郎」
挙げられた人数は約16人といったところだろう
そんな中、中原に警戒心を抱く男が鉄パイプを持って襲いかかる
中原 「まずは手前からか」
そう言うと中原は異能力を発動させるとその男は宙を舞い、地面に叩き落される
鮮血が飛び散る中、哀れ見るような目で見る者もいればそれに恐怖心を抱いて逃げ出そうとする者、復讐をしようと襲いかかる者
様々な動きや考えを持つ者がいる中、たった一人、手には写真を持って隅っこで怯えている男がいた
その男というのがまさに東耕太郎だった
耕太郎は家族3人で笑顔で写る写真を手に持つと家族に別れを告げようとしていたのだ
給料では申し分ないものの、家族が揃ったのはこの写真に写った日が最後となった
もう何年もの間顔を見ていない
男は覚悟を決めたようにそれを小さく折り畳むと強く握った
娘と妻への愛情と別れを込めて_________
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さやりん(プロフ) - ごめんなさい!!更新サボり直します!!これからもよろしくお願いします! (2017年10月12日 21時) (レス) id: c100a06976 (このIDを非表示/違反報告)
烏鴉 - 更新 楽しみにしてます! (2017年10月12日 21時) (レス) id: 4ab4165ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやりん x他1人 | 作成日時:2017年7月27日 19時