突風 中也side ページ2
俺は任務の帰りに港を通っていた
今日は青く澄み渡った汚れ一つ無い空が広がる
記憶では天気予報で今日は一日中晴れだった
俺は少し弾んだ気分で歩いているとそこへ突然突風が吹いて慌てて帽子を抑えようとするも間に合わず、そのまま空中へ・・・
俺は慌ててその帽子に飛びつくが人混みでそれを阻まれる
中原 「誰か!その帽子取ってくれ!!」
そう言って俺は人混みを掻き分けて帽子が落ちたであろう場所へ走って行った
そこには俺の帽子を持って不思議そうに帽子を見つめる少女がいた
俺はその少女に近づき、返してもらえるようにとその少女のもとへ駆け寄った
『これ、貴方の帽子ですか?素敵ですね!』
中原 「ありがとよ。拾ったのはお前か?」
そう聞くと少女は頷いて少し微笑むと手に持った帽子を俺に差し出した
彼女は薄い緑色のワンピースに白いふんわりとした胸の辺りまである髪を揺らした
ピンク色の瞳が俺を映す
『次は気を付けてくださいね』
透き通った優しい声だ
中原 「あぁ、すまねぇな。お前、この辺りはいつも歩いてるか?」
そう聞くと少女は「えぇ、いつでも」と言って微笑みかける
中原 「お礼はこの次会った時にさせてもらうことにする。ありがとな」
そう言うと彼女は両手を振って言う
『いいえ!そんな、大したことはしてませんし、私の所に落ちてきただけなので。お礼だなんて気にしなくていいですよ?」
そう言って手渡された帽子を被ると俺も微笑みを浮かべて小さく頭を下げると拠点へ向かうため、くるりと後ろを向いて歩き出した
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さやりん(プロフ) - ごめんなさい!!更新サボり直します!!これからもよろしくお願いします! (2017年10月12日 21時) (レス) id: c100a06976 (このIDを非表示/違反報告)
烏鴉 - 更新 楽しみにしてます! (2017年10月12日 21時) (レス) id: 4ab4165ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやりん x他1人 | 作成日時:2017年7月27日 19時