亡霊達。 ページ43
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��勇征「送ってあげられなくてごめんっ！！！」��
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しっかり赤い法被を片手に本拠地を出て、
この世が終わるのかと思うほどに息を荒げて
後を追いかけて来た勇征と別れてすぐの事だった。
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��〈ｯﾁ、あの女！どこ行きやがった！！〉��
��〈まだ近くにいるはずだろ！！〉��
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どこからか現れたDOUBTに、私は追われている。
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ひとまず物陰に身を潜めているけど、
声も足音も近いし見つかるのも時間の問題…
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…面倒だけど、早く蹴散らして家に帰ろう。
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そう思って、私はその場に立ち上がる。
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…はずだった。
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ｶﾞｼｯ！！！
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『っ誰…？』
ララ「静かに！…私はララ。大丈夫、私が助けてあげるから。」
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ララというこの子は私の手を引き、
なんとそのまま無名街へと連れ逃げてくれた。
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ララ「此処ならもう、安全だよ！」
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このままRUDEBOYSに接触…と考えていると、
子供達がララの元へと駆け寄りすがりついていく。
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ララ「みんな、どうしたの？」
〈あいつらが、また…っ！〉
〈スモーキー達も、探したけどいないの！〉
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話を聞くと、こうだ。
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無名街には、何やら��人攫い��を目的とした
数人の黒服の男達が定期的にやって来ている。
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その男達が今、やって来てしまったが、
��亡霊��ことRUDEBOYSは地下で作業中で、
運悪く、地上に全員の姿が見えないらしい。
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ララ「…私、行ってくる。」
『待ってララ。』
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『…私が行く。』
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…一応、助けてくれたお礼ってだけ。
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無名街の地面は大きな石が沢山転がっているから、
ハイヒールでは走りにくくてその場に脱いでおく
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��ララ「ちょっと、A…！！」��
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背後でララの叫び声が聞こえたけど、
気にも止めずに砂埃の立つ建物へと走り出した。
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しかし、運悪く人攫いの現場に居たのは
私を追っているDOUBTだった。
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ここまでくると、運が良いのか悪いのか…。
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それに…なんだか、嫌な予感。
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愁(プロフ) - 子豚の鼻さん» ありがとうございます！ (2020年4月17日 14時) (
レス) id: f769e44c11 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2020年4月17日 14時) (レス) id: f769e44c11 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！ (2020年4月17日 14時) (レス) id: f769e44c11 (このIDを非表示/違反報告)
子豚の鼻 - 続き気になります！更新待ってます！いつも応援してます！ (2020年4月10日 22時) (レス) id: a8e0c095c4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 更新頑張ってください！！！ (2020年4月9日 17時) (レス) id: 8a9f513a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愁
| 作成日時：2020年3月4日 17時
