眠れる獅子のお姫様２ (ページ6)

今日:2 hit、昨日:23 hit、合計:8,761 hit

＊ページ6

＊

泰志「…行くでいいんだな？」

楓士雄「あぁ、」

泰志「…っしゃー！！！ぶっ殺しに行くぞお前らｧ！！！」

〈〈〈〈しゃー！！！！！〉〉〉〉

轟「っバラ商が一校減ったところで状況は大して変わらねぇ！残った戦略は此処にいる俺達だけだ。…馬鹿みたいに正面からいくんじゃなくて、今は…司を助ける事だけ考えた方が得策だ。」

楓士雄「…っ分かんねぇだろ。」

轟「…あ"ぁ？」

楓士雄「やってみなくちゃ分かんねぇだろ。司も助けてほしいなんか考えちゃいねぇって。」

.

2人はお互いに一歩も譲らないという様子で、
ジッと睨み合っている。

.

楓士雄「俺達鬼邪高はいつだってシンプルだろ？どんな状況だろうが、拳一つで今しかできねぇ喧嘩する。」

轟「今回は精神論だけじゃ無理だ。ちゃんと考えろ！！」

楓士雄「轟…バラ商消してくれたおかげで楽になったわ。それでもう十分だ。」

『！』

.

そう言うと、楓士雄くんは轟くんに深く頭を下げた。

.

楓士雄「…ありがとな。」

轟「っおいどういう意味だ？…っ俺は、もう必要ねぇって事か？」

楓士雄「ﾌｯ…違ぇよ。仲間の為ならいくらだって頭を下げられるって事だよ。」

轟「…、」

楓士雄「俺達は拳交えて仲間になってきた…此処にいるだけが仲間じゃねぇだろ！」

轟「お前…、」

楓士雄「相手が連合組んでくんなら…こっちも本当の連合ってもんを見せてやろうぜ！」

「「「「！」」」」

楓士雄「そんで…Aは司の事、待っててやれ。」

『ヤダ着いて行く！…って言いたいところだけど。あったかいご飯と、あったかいお風呂沸かして、家でつかさちゃんの事…待ってるよ。』

楓士雄「ん。」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

『みんな…っなるべく、なるべく！怪我しないようにね』

楓士雄「へへっ、おう！」

＊