HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の恋路篇２ (ページ12)

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『ちょっと、尊人…！』

尊人「おぉ、A！お前も此処で働いてたのか！」

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皆が忙しく開店準備に戻る中、
店内を見回る呑気な尊人を引っ捕まえた。

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『そう…っじゃなくて。急にどうしたの？奏は？竜は？』

尊人「だから言っただろ？勝ち馬に跨るって！」

『勝ち馬に乗るだよ…』

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私がそう嘆いた直後、背後から足音が響く。

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寿希也「それは、本当ですか？」

尊人「ん？…本当だよ本当！」

寿希也「…ならいいですが。くれぐれも、お客様にご無礼なき様に。」

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寿希也は忠告とでも言う様にそれだけを伝えると、
尊人を射る様な目つきでその場を立ち去って行った。

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『(本当、感じ悪い…)』

尊人「まっ、今日から＂ダントン＂として宜しく！…光輝も、メガネ王子もな！」

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振り返ると、いつの間にか光輝と誠一郎の姿も。

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光輝「っルイです。」

誠一郎「僕はラファエルだ。」

尊人「ははっ、そうだった！」

光輝「っ…、」

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『(光輝の様子、何だかおかしい…)』

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もしかしたら尊人は、光輝が此処で働く理由を知って
学園側を裏切ってまで此処で働きにきたのかも。

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誠一郎「全く…相変わらずだな。」

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見たところ、特別ドリーさんを敬拝している誠一郎

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あれほど＂奏・命＂だった誠一郎が、
どうして奏の元を離れ此処で働く事になったのか…

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『ゔー…(考え事が多すぎて、頭痛い…)』

ドリー「どうしたの？A」ﾆｺ

『っドリーさん、！…頭が、少し痛くて。』苦笑

ドリー「！それは大変だね…今夜は休んで、また体調が戻ってからで大丈夫だから出勤して？」

『えっ…！でも、

ドリー「送りは…、

『っそんな、大丈夫です！皆さん、忙しいですし…！本当に大丈夫で…』

ドリー「No,elegant。(エレガントじゃないね？)最高の状態で、お客様を喜ばせるのが僕達の仕事。でしょ？」ﾆｺ

『っ…はい、』

ドリー「送りは星矢に頼むから、これ羽織って待っててくれる？」

『ありがとうございます…』

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(紳士すぎる…)

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数分後、珍しく眉毛を下げて心配気な星矢がやって来た。

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