HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の願い篇４ (ページ36)

今日:21 hit、昨日:14 hit、合計:113,050 hit

＊ページ36

＊

.

正也「っえ"ぇ！？記憶が無い…？」

楓士雄「っ、そうなんだよ…！」

『言葉や数字も理解出来てるし、学んだ事も全部覚えてるんだけど…私達の事、一切分からないみたいで。』

新太「記憶喪失って事か…、」

『…』頷

マドカ「ゔぅ～…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

.

最初はかなり混乱していたマドカも、
今はおにぎりを食べて大分落ち着いてる。

.

真也「…美味いか？」

マドカ「っうん…仕方ないでしょ、！どんな時だってお腹は空くでしょうが！」ﾄﾞﾝｯ！！

.

机の上に置かれた、もう一つのおにぎり

.

楓士雄はそれを一瞥してから、再び口を開いた。

.

.

楓士雄「…七海ちゃんの話によると、

マドカ「七海ちゃんって？」

楓士雄「ほら、誠司の従姉妹でさ…俺らより、２つか３つ歳上の。」

真也「っあ"～！知ってる！あの美人の！」

マドカ「…」ﾄﾞｽｯ!

真也「っゔぁ"ぁああ"！！」叫

.

(彼女の前で…ありえない。)呆

.

正也「…で？その七海ちゃんが、何だって？」

楓士雄「頭を強く打った事による記憶喪失だって…で、これは何かをキッカケにパッ！と思い出す事があるんだとよ。…例えば、懐かしい場所とか…小さい頃に聞いた音楽とか！」

正也「なるほどなぁ…」

楓士雄「…でも、おばさんと七海ちゃんで、心当たりある所は…色々連れ出してみたんだけどダメだったって。」

正也「そうか～…」

.

正也が難しそうに唸っていると、

.

新太「っあ、！！」

.

珍しく新太が大きな声を上げた。

.

新太「っ味は…！」

楓士雄「味？」

新太「っその、味覚だよ。強烈に残ってるもんなんだよ、」

楓士雄「っ味か…！でも、誠司の中に残ってるだろう味って…」

『っ…明太子、』

正也「ん？」

.

『もんじゃ焼きだよ…っ此処の、！』

「「「「「っ原沢商店のもんじゃ焼き！！」」」」」

楓士雄「っそれだ！！誠司が退院する日にみんなで来ようぜ…！！俺と新太とAで誠司連れて来っから！！お前ら此処で、もんじゃの準備頼む！！」

「「「了解！！！」」」

＊