HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の願い篇２ (ページ9)

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壇商店。ページ9

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朝から戸亜留市に出掛けていた昼下がりの事。

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帰宅路で会ったケンとヒカルに連れられて、
私は初めての＂壇商店＂に立ち寄った。

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ツインタワー「「らっしゃっせぇ！！！！」」

『……お邪魔します、』

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ダン「んぇえ"っ！？ちょ、A！！今日来たん！？」汗

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戸棚の整理をしていたダンが、
私の姿を見るなり奇妙な声を上げる。

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『……ダメ、だった？』

ダン「っちゃうちゃう！！全然、ダンさんはいつでもウェルカムや！！」汗

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私に慌ててそう言うと、
ダンはケンとヒカルを店の裏に連れて行った。

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ダン「っお前ら!!どういう事やねん!!」

ケン「いやぁ…ITOKANに昼飯食いに行こうと思ってたら、其処でAさんに会っちゃって！」ﾆｺ

ヒカル「あ、丁度良いな…ってなったんで、連れて来ちゃいました！」ﾆｺ

ダン「いやいや…そんな＂ついでに＂的なノリで来んなよ!コッチはな、やりたい事リストにAが折角書いてくれたんやから、特別な初来店にしようと思っとったんやぞ!!」

ケン/ヒカル「「っすみません！！」」

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『やっぱり、来ない方が良かったのかな…』

押上「んなわけねーだろ！アイツらクソ馬鹿だから、クソみたいな会話してんじゃね？なぁ？」

芝「あぁ、アイツらクソ駄目だしな！だからA、心配すんなよ？」

『…うん、！』

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そもそも私が壇商店に来たかった理由は一つ。

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それは…、

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コブラ「それ、欲しいのか」

『！…コブラ、』

「「…らっしゃっせぇ、」」

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いつのまにか後ろに立っていたコブラが、
私が見つめていた＂それ＂を見て問いかける。

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『ううん。……コブラが美味しそうにいつも食べてたから、いつか壇商店に来たら買って行ってあげたかったんだけど…コブラ、来ちゃった。』笑

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ピンクと青色の可愛いカップケーキ

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私が壇商店に来たかった、大きな理由だ。

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コブラ「……折角会ったんだ。一緒に食うぞ、」

『えっ……うん、食べる。』

コブラ「ん。」

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その帰り道はコブラと肩を並べて、
とても甘いカップケーキにかぶりついた。

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