HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の願い篇２ (ページ27)

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団地戦。ページ27

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＂マドカ「私、新太が心配なんだよ…！」＂

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そう言って涙を一つ溢した、
マドカが頭から離れなかった。

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…夜が明けてからも、今も、ずっと。

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今日、楓士雄が一人で団地に乗り込むらしい。

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(…そんな事、させるわけないけど。)

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私は私の意思で、やりたい事をする。

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そう決めたんだ。

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マドカ達にあんな悲しそうな顔をさせる元凶、
牙斗螺を潰して…新太を取り戻すんだ。

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私には寄り添ったりする事は出来ないけど…、
私は私なりのやり方で、みんなの為に…っ

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ﾄﾞﾝｯ！！！！

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『、！』

「…」

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…なんて事を熱心に考えていたら、
曲がり角から現れた男に強くぶつかってしまった。

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『ごめんなさ……っあ、』

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泰志「あ"？……ｯﾁ」

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…まさか、その男が泰志だとは思わなかったけど。

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泰志「またテメェかよ…」

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泰志は私の顔を見るなり、
顔を歪めて足早に通り過ぎて行く。

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『待って…まさか、団地行くの？』

泰志「…」

『頭治ってないじゃん、』

泰志「…うるせぇ」

『傷口開くよ？』

泰志「ｯﾁ…口塞がれてぇのかよ？」ﾆﾔ

『……はぁ？』

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グッと顔を近づけてくる泰志に、
ただただ頭にハテナが浮かんだ。

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『…何、近いんだけど』

泰志「ﾌｯ…村山も楓士雄も、マジで見る目ねぇな」笑

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小馬鹿にしたように笑うと、
サッサと歩いて行ってしまう泰志。

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『もー…悪化しても知らないんだから』

泰志「悪化上等だわ。テメェはせいぜい、ヒヤヒヤしながら見守っとけ～」笑

『…今日は私、助けてあげられないからね？』

泰志「っあ"ぁ？」

『おー、怖い怖い…』

泰志「ｯﾁ…クソ女、」

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それからも2人仲良くお喋りして(？)
団地までの道を足早に急いだ。

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