HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の願い篇２ (ページ16)

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＂雅貴「A～？着替え終わった？」＂

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扉の外から聞こえる、雅貴の声。

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雅貴と広斗が悩みに悩んで選んでくれた服を着て、
鏡の前に立つ私は声も出せずに、ただ立っていた。

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＂雅貴「あれっ…A？？」＂

＂広斗「…開けんぞ、」＂

＂雅貴「ちょっ、広斗くん…！？」汗＂

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ｶﾞﾁｬｯ

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扉の開く音に、私はハッと我に帰る。

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『っごめん、無視してた…』

広斗「！」

雅貴「…やっぱり白、すげー似合ってる！」ﾆｺ

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雅貴がしてくれた＂特別＂なメイクに、
純白のミニドレスにヒール靴…ティアラまで。

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『本当に…お姫様、みたい。』

雅貴「ね！もう世界一可愛いよ～？」ﾆﾔ

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聞き慣れたはずの雅貴の軽口にも…
今日は何だか、素直に照れてしまう。

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広斗「…嬉しい？」

『うん…、凄く。』

広斗「…なら良かった、」

『…広斗、ありがとう。』

広斗「…ん。」ﾆｺ

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それからは＂広斗のライダース＂を羽織って、
大好きなみんなにイメチェンの報告をする事に。

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チハル「…………え？」

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チハルは固まっちゃうし、

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KIZZY「あら、何～？一段と可愛いじゃない！」

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KIZZYちゃんは沢山褒めてくれたし、

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タケシ「…俺と、同じ色だな？」

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タケシは嬉しそうに微笑んでくれたし、

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日向「おい…人形みてぇだなァ？」

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日向は目を細めて頭を撫でてくれた。

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MIGHTYには全身写真を送ったから…、
後は鬼邪高校のみんなだけが残ってるんだけど。

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雅貴「なんだよ、誰もいねーの？」

広斗「…そんな事、普通あるか？」

『…、』

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いや…可笑しい。

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＂寄りたいところがあるから＂
そう2人には告げて、足早に鬼奴高を後にする。

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今日もすぐに出てくれる事を願って、
私はあの子に電話をかけた。

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