HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ44)

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ウェディング。ページ44

＊

翌日

〜結婚式場〜

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＂「それでは、ご新婦様が入場いたします！」＂

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ガﾁｬｯ…！！！！

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開いた扉の先では、大好きな皆が待っていた。

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優子「っおめでとう、A…綺麗よ、」ﾆｺｯ

『ありがとう、』

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お母さんがベールを下ろし、隣に立つROCKYと腕を組む。

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一歩ずつ、ゆっくりと歩いていくと
そこらかしこで鼻を啜る音が聞こえてきた。

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『っ、』

ROCKY「…泣くには、まだ早い。」

『…うんっ、』

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泣きそうになっている私を、
優しい微笑みで見つめる楓士雄

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ROCKY「幸せにな。」

『うんっ…！』

ROCKY「Aを…頼んだぞ、」

楓士雄「っはい、任せてください。」

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いつになく真剣な表情の楓士雄が頷くと、
ROCKYは安心した様に微笑んだ。

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牧師「新郎楓士雄さん、貴方はAさんを妻とし、
健やかなる時も、病める時も、
喜びの時も、悲しみの時も、
富める時も、貧しい時も、
妻として愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、
その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか？」

楓士雄「はい、誓います。」

牧師「新婦 Aさん、貴方は楓士雄さんを夫とし、
健やかなる時も、病める時も、
喜びの時も、悲しみの時も、
富める時も、貧しい時も、
夫として愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、
その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか？」

『はい、誓います。』

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牧師さんの合図で 2人で何度も相談して決めた、
お揃いの指輪を交換する時

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左手薬指にはめられた指輪は、
世界で楓士雄と私だけ大切なモノ。

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牧師「それでは、誓いのキスを。」

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楓士雄「A、」

『ん？』

楓士雄「愛してる。」ﾆｺｯ

『っ…私も。愛してる、』ﾆｺ

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皆の前で交わしたキスは、
とびっきりの幸せに包まれていた。

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