HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ42)

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〜家〜

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ｶﾞﾁｬｯ

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『ただいま〜』

楓士雄「っおかえり！」

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靴を脱いでいると、リビングから顔を出した楓士雄

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駆け寄ってくると、私の荷物を自然と持ってくれる。

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楓士雄「あのさ、」

『ん…っ何？いい匂いする…！』

楓士雄「っあぁ、実は…母ちゃんに聞いて、カレー作ったんだ。」

『えっ…疲れてるのに、ありがとう…！』感動

楓士雄「いいって！いつもAがやってくれてるし、偶には俺も作らねぇとな！」ﾆｺｯ

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入籍を機に半同棲から同棲に変わった私達

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毎日こうやって疲れて帰って来てから、
愛しい人と会えるのは幸せだ。

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楓士雄「っ後さ…聞きたい事があんだけど。」

『ん？？』

楓士雄「…座って、」

『はい、』

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楓士雄に促され、ソファに腰掛ける。

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楓士雄「…コレ、何？」

『！』

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楓士雄が手に持っているのは、
棚の上に隠していた筈の母子手帳。

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楓士雄「棚にぶつかっちまって、そしたら落っこちてきたんだけどよ…コレってさ、その…」

『本当は、明日言おうと思ってたんだけど…』

楓士雄「！！」

『…デキたみたい、赤ちゃん。』ﾆｺ

楓士雄「っっっ！！！マジで！！！！？」ｷﾞｭｰｯ

『ふふっ、うん。今2ヶ月なの。…嬉しい？』ｷﾞｭｯ

楓士雄「当ったり前だろ！？うわぁ〜、そっかそっか！俺、父ちゃんになんのか！」

『…パパ？』

楓士雄「！……何か、それはそれでイイんだけど…Aには名前で呼んでもらいてぇな。」

『えー、私は＂ママ＂でもいいよ？』

楓士雄「いーや！俺達の間では名前呼び！それは譲れねぇから！」

『はいはい、』笑

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出産予定日はまだまだ先だけど、
店の事とかやらなくちゃいけない事は山積みだ。

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『赤ちゃんの為に、頑張らないと…！』

楓士雄「だな！俺も、もっと仕事も家事も頑張るわ！」

『お、頼もしい〜』

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