HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ36)

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☆ ページ36

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＂〔ごめん、先に帰るね〕＂

＂楓士雄〔どうした？〕＂

＂楓士雄〔何かあった？〕＂

＂楓士雄〔今どこ？1人？〕＂

＂〔ううん、鮫岡も一緒〕＂

＂楓士雄〔鮫岡？バラ商の？〕＂

＂〔うん。送ってくれる事になった〕＂
＂〔今は一緒にラーメン食べに来てる〕＂

＂楓士雄〔まじ？〕＂

＂〔うん〕＂
＂〔全然大丈夫だから、楓士雄はパーティー楽しんでね〕＂

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そこまで送ると、画面が切り替わる。

.

『あ、電話…ちょっと出てもいい？』

鮫岡「おう」

.

ﾋﾟｯ

.

『もしもし。』

＂楓士雄《もしもし？本当に大丈夫か？》＂

『うん、大丈夫。心配かけてごめんね？』

＂楓士雄《いや、それは全然いいんだけどさ…》＂

『？？』

鮫岡「ちょっとかわれ。…もしもし、鮫岡だけど。お前が心配してるような事は何もねぇし、そもそも人の女に手ｪ出さないから。」

『！』

＂楓士雄《…おう。》＂

鮫岡「ﾌｯ…パーティー楽しめよ。じゃ。」

.

何事もないような顔で、スマホを返してきた鮫岡

.

(スマート…)

.

『ありがとう、』

鮫岡「何が？」

『楓士雄の不安、消してくれて。』

鮫岡「ﾌｯ…まぁ、まだ不安だろうけどな。」

『え？』

鮫岡「自分の女が、他の男と2人きりで飯行くだけでも不安になるもんじゃねぇの？分かんねぇけど。」

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その言葉とは裏腹に鬱陶しそうに髪をかきあげながら
ラーメンを啜る姿は大人っぽく見えた。

＊