HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ35)

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☆ ページ35

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〜ロビー〜

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会場に人が集まっているからか、
全く人気のないロビー

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鮫岡「此処なら、誰にも見られねぇだろ。」

『…ごめんね、』

鮫岡「別に。…俺も慣れない場所で、疲れてたから。」

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椅子に腰掛けると、差し出されたハンカチ

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鮫岡「ん。」

『…ありがとう』

鮫岡「おう。」

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有り難く涙を拭いていると、隣に腰掛けた鮫岡

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鮫岡「アンタにも、色々あるんだな。」

『え…？』

鮫岡「いや…すげぇ幸せそうに見えてたから。」

『…ふふっ、うん。私は幸せ者だよ。』

鮫岡「……花岡、呼ぶ？」

『んー…申し訳ないから、先帰るって連絡しようかな。』

鮫岡「…。」

『ありがとね…守ってくれて。』ﾆｺ

鮫岡「！」

『じゃあ、帰

鮫岡「待て。…送るわ」

『えっ、いいよ…！』

鮫岡「いいから、行くぞ。」ｸﾞｲｯ

『ちょっと…！』

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半ば強引に手を引かれたものの、
ヒールを気遣ってか歩幅を合わせてくれる。

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(何だか…司に似てる。)

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ぼんやりとそう考えていると、
鮫岡が急に立ち止まった。

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『ん？』

鮫岡「腹減った。」

『！』

鮫岡「飯、食いに行かね？」

『…ラーメン、食べたい。』

鮫岡「いいじゃん、ラーメン」ﾆﾔ

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こうして今まで関わりが少なかった、
鮫岡と2人で急遽ラーメンに行く事に。

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〈らっしゃっせー！！！〉

鮫岡「何食う？」

『えっと……野菜増し増し、？ラーメンで。』

鮫岡「オッケー。俺はチャーシュー麺にしよっかな。あ、餃子とかは？」

『ゔーん…食べたい、けど…』

鮫岡「けど？？」

『…お腹、ポッコリしちゃう。』ｼｮﾎﾞﾝ

鮫岡「ﾌｯ…上着貸す。」

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そう言うと、店員さんに注文してくれた鮫岡

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実はこうして＂ラーメン屋＂に来たのは初めてで、
システムが分からず少々困っていたのだ。

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『ありがと、』

鮫岡「ん。…そういえば、花岡に連絡した？」

『あっ、うん。連絡したっきりだけど…』

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ふとスマホを見ると、
楓士雄から何件かメッセージがきている。

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鮫岡「愛されてんな。」

『、』照

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