HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ24)

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両重い。ページ24

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『…楓士雄、』

楓士雄「んー？どうした？」

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手を繋いでゆっくり歩く帰り道

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思ったより小さい声で呼んだ私を気にして、
楓士雄が顔を覗き込んだ。

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『これからも…私と一緒に、いてくれる？』

楓士雄「おう！当たり前だろ？」ﾆｺ

『でも私…重たいよ。』

楓士雄「？？」

『楓士雄がいなかったら…ダメになっちゃうかも。私。』

楓士雄「！」

『…離すなら、今のうちだよ。』

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すると、立ち止まった楓士雄

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楓士雄「Aを手放すわけねぇだろ？俺がどんっだけ、Aの事。好きだと思う？」

『！』

楓士雄「俺もAがいなかったら、ダメなんだ。この先も、ずーっと。」

『本当…？』

楓士雄「おう！…何が不安なのか、分かんねぇけどさ。それって、Aは俺の事、そんだけ好きって事だろ？」

『…』頷

楓士雄「へへっ…なら俺達、両思い！」

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楓士雄はそう言って優しく笑うと、私の頭を撫でた。

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楓士雄「もう、不安じゃねえ？」

『うんっ。』

楓士雄「よしっ。んじゃあ、帰るか！」

『…今日って、泊まってくれる？』

楓士雄「んー…今日はやめとくわ。」

『何で…？』ｼｮﾎﾞﾝ

楓士雄「あ、そんなションボリすんなよ〜。」ﾆｺ

『？？』

楓士雄「あー…いや。今日泊まったら、絶対我慢できねぇからさ。」苦笑

『…我慢しなくていいよ？』

楓士雄「！…マジ？」

『うん。』

楓士雄「…っいやいや、ダメだ。疲れてるだろ？」

『やだ…一緒にいたいの。いっぱい、シよ？』

楓士雄「！？」

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いつもなら、絶対しないオネダリ。

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楓士雄は、面食らったような表情をする。

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楓士雄「あ"〜…後悔しても、知らねぇから。」

『ふふ、後悔なんてしないよ。(楓士雄優しいもん)』

楓士雄「マジで、知らねぇから…！」

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その日は記憶を取り戻した私を気遣ってか、
いつも以上に優しく優しく愛されました。

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