HiGH&LOW THE LONELY GODDESS / 女神の過去篇 (ページ22)

今日:23 hit、昨日:25 hit、合計:33,197 hit

フラッシュバック。ページ22

＊

(此処、何処…？)

.

物が散乱した、アパートの一室

.

暑い暑い気温の中、私は部屋の中央に横たわっていた。

.

.

ｶﾞﾁｬｯ

.

＂「あ"ー…ﾁｯ」＂

＂『！』＂

.

中肉中背の男が入ってくると、
身体がビシッと動かなくなった。

.

＂『っ、』＂

＂「テメェの足首にアザなんか、あるからよｫ…！」ﾄﾞｻｯ＂

.

次の瞬間、私の上に跨った男はズボンを脱ぎ出す。

.

＂「ほら、舐めろ。」＂

＂『、』＂

＂「ﾁｯ…」ｶﾞｼｯ＂

＂『ん"っ、』＂

.

硬く口を閉ざしていると、鼻を塞がれ、
息ができなくなり口を開けた瞬間入ってくる男のモノ

.

＂『ん"ー…！！』＂

＂「噛むなよクソガキ。噛んだら、殺す。」＂

＂『っ、』＂

.

溢れる涙、ガタガタと震える身体。

.

(死にたい)

.

(死にたい)

.

(死にたい)

.

.

楓士雄「Aっ！！！！」

『っ、！！！』

.

身体を強く揺さぶられ、目を覚ます。

.

(夢、だったんだ。)

.

『ゔぅっ、…ぅ、』

楓士雄「大丈夫だ、俺がついてるから。な？」ｷﾞｭｰｯ

『ぅ、』

.

…思い出した。あの夢は、私の幼い頃の記憶。

.

まだリトルアジアに捨てられる前の…記憶。

.

『ごめ、んっ、楓士雄…！』

楓士雄「ん？」

『汚いっ、私…っ汚い、』

楓士雄「！…違う。Aは汚くなんかねぇよ、」

『っう"うん、汚れてる、ずっと昔に私…っ

楓士雄「Aは綺麗だ。誰よりも。」

『っ、ゔ、ーーーー』

.

楓士雄が優しく背中を撫でてくれる。

.

その心地良さに、段々と気持ちも落ち着きを取り戻した。

＊