anotherepisode7 ページ49
『今日いちにち楽しかった〜。』
『みんな本当にありがとう。』
外も暗くなり、そろそろお開きの時間。
「ほんまみんなありがとーな」
「侑、ちゃんと大事にしいや。」
「Aちゃんー、またおにぎり作るな〜」
「最後に写真、はい、ピース」
皆からたくさんのお祝いの言葉をもらって、角名の家を後にした。
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侑くんの車の助手席に座り、一息ついたところで彼が口を開いた。
「A、ちょっと目つむって」
何事かと思って頭にはてなマークを浮かべながら言われた通り目を閉じる。
首元がなんだかくすぐったい。
「ええよ、目開けて」
首元に光るのはキラキラと光るネックレス。
『これ……この前欲しいって言ってたやつ……』
「せや、俺とおそろい」
そういって侑くんは自分の首にあるネックレスを私に見せびらかし、ニコッと笑った。
どっと涙が溢れてきて、言葉がつっかえる。
「どどどど、どしたん!」
「なんか、嫌やった……??」
『ちがう……』
『嬉しくて……』
『侑くんからの大切な贈り物……』
「せやろせやろ、ええダンナさんやろ??」
『そーゆー事自分で言わなければいいのに』
『でも、そんなところも好き』
「俺も、Aがいっちばん好き」
「めっちゃ好き」
「ほんまに、好き」
『わかったって。恥ずかしいよ笑』
その夜、私たちは体を重ねた。
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美音 - めっちゃ面白かったです!!! (12月19日 11時) (レス) @page50 id: 53ab2de676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米良 x他1人 | 作成日時:2022年12月2日 16時