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始業式を昨日終えた今日は1日ホームルームで、退屈な時間を過ごしていた


「保健委員と図書委員、余ってる人やって〜」

先ほど決まったばかりの学級委員長が張り切って大声を張る

「余ってんのスニョンとウォヌじゃね?どっちがどっちやる?」

「…俺図書」

「え〜ずりぃ!楽そうな方選んで!じゃー保健委員やるし…」

「なら決定!委員の人はこのあと委員会があるから各自教室にお願いします!」


あ〜めんどくさい……

「あ、ジフナは委員じゃないんだっけ?
先帰ってていいよ」

「ん」

委員会には出ないジフンとは教室の前で別れて俺とスニョンは委員会の教室まで行く。

「終わったら俺のとこ迎えに来てよ!一緒に帰ろう」

そう言って別れて入った教室の中でも自然と探してしまうあの小さなすがた


…残念ながらいなさそうだ

「…なんだ、つまんね」

指定された席に座って頬杖を突きながら時計を見る

教室内はまだざわざわとうるさく、おれは昨日のことを思い出していた


…早く、おわんねぇかなあ






.

意外と時間がかかってしまった委員会に少し苛立ちながらスニョンの元に急ぐ

空いていた扉から中を覗くとスニョンが誰かと話してるのが見えた

「スニョンお待たせ」

「ん?あ、おせーよ!…あ、そうだ、こいつがウォヌだよ!」

おれの方に振り返って唇を尖らせたスニョンはまた元の向きに戻って誰かにそういった

「…えっ、あ、昨日の…」

「…え、」

スニョンが話していた相手は…名前も知らないあの子で…

え、なんでこの子がスニョンと?

「あ、同じ委員会の子だよ。一緒に待っててくれたんだ〜」

どこか嬉しそうにスニョンはそう笑った


「それより二人知り合い?昨日の?昨日何かあったの?」

そうスニョンが聞くと彼女は顔を赤くして俯いた

「ヤーチョンウォヌ!お前Aになにしたんだっ」

A、ちゃん…

名前がやっとわかって嬉しいと同時に呼び捨てにしているスニョンに少しムカッとした

「いや、違うのスニョンくん。私が悪くて…ごめんなさい」

そう控えめに頭を下げたAちゃんに俺こそ、って謝るとAちゃんは少し笑った

昨日まで名前も知らなくて、彼女は俺のことも知らなくてずっと遠くから見ているだけだったのに…

顔が緩んでいるのがわかって、俺は慌てて俯いた

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作者名:ちみん | 作成日時:2015年9月21日 6時

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