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いつの間にかAちゃんとのカトクも途切れてしまっていて俺と彼女をつなぐのはスニョンだけだった

「スニョーン…あれ?」

ひょっこりといつものように顔をのぞかせるのも安定になってきて

トイレに行ったスニョンを探す彼女の目は俺に止まった

「あ…えっと、ウォヌくん。スニョンは?」

「トイレ行ったけど」

「あーそっか…いないのかぁ」

残念そうな顔をするAちゃんを見るたびに心臓がきゅうってなる

「じゃ、俺次体育だから」

なるべく冷たく接するようにした俺の心がけも、俺のことをなんとも思っていない彼女にとったらどうでもいいことのようだった

「あ、待ってウォヌくん!…あの、今日の放課後って空いてたりする…かな?」

「え、」

思いもよらない誘いに体温が急上昇する

「…あいてる」

嬉しそうに顔を上げるAちゃんを見て、もしかしてなんてバカみたいな考えが浮かぶ

「終わったら、そっち迎えに行くから」

「うんっわかった!!」

両手でブンブン手を振る彼女につい笑みが漏れる

「わりー、お待たせって何にやけてんのお前」

「にやけてねーよ」

「気持ちわりぃ…」

そう言うスニョンに軽く蹴りを入れてジフンと先に歩く

「…遊ぶんだ?」
「遊ぶっていうか…」
「デートじゃん。頑張れよ」

デート?そんなの意識してなかった。ただ誘われて嬉しくて…

「置いてくなよジフナウォヌヤ〜」

後ろからスニョンに突進されるまで俺はぼぅっとしていた

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作者名:ちみん | 作成日時:2015年9月21日 6時

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