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「お前さ、」
スニョンはまっすぐ俺の目を見たままその先をなかなか言わないでいた
「…なんだよ」
いい加減焦ったく感じてそう聞くと、なにか言いかけたまま開いてた口を閉じた。
…言わねーのかよ
「ん〜、今朝の続きだけど。お前好きな人いないの?」
カフェラテを飲もうとストローをくわえたままスニョンを見る。
「…なんで?」
「もー、いるかいないか聞いてるだけだろ?答えろよ」
…好きな人、つまりAちゃんの存在を仮にも両想いであろう人に明かしてもいいのだろうか。
「…好きとか、よくわからない」
いいわけがない。俺は所詮2人の恋物語の脇役にしか過ぎないんだから邪魔をするわけにはいかないんだ
そう言うとスニョンは、はあと息を吐いた
「…まあ、お前らしいっちゃあらしいけどさ!」
「…で、その質問の意図は?」
さっき飲みかけていたカフェラテをちゅーと吸う
「いやっ、なんでもない!それより、イェウン振ったってまじかよ」
「だって、話したことないし」
…あれ?俺もAちゃんと話したことなかったじゃんか
「好きとか、…わかんないから」
「はいはい、二回もそんなセリフ要らないから」
そう言って目を細めて笑うスニョン
ふたりが、早くうまくいってくれればいい。それでいい
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作者名:ちみん | 作成日時:2015年9月21日 6時