When you become an adult. (ページ12)

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Aちゃんは俺とスニョンの間に座ってるけど、さっきからスニョンの方を向いて二人で楽しそうに話していた。

まあ、普段からスニョンが1人で喋ってるようなものだったから俺とジフンには何も害はないけど…

「ウォヌくん、ちょっといいかな」

1人黙々と食べていたせいかいつもより早くに食べ終わってしまい、弁当箱を片付けていると後ろから声をかけられた
振り返るとクラスの女子で…たしかスニョンと仲良かった気がする
ふと隣を見ればスニョンもAちゃんもその子を見ていて

「え、あ、うん」

話したこともない子だから、呼び出されるようなこともしてないと思うんだけど…

連れてこられたのは人気のない廊下の端で、向かい合ったまま何も言い出そうとしないその子の顔を覗き込んだ

「あのっ」

いきなり大きな声で言われ驚いて肩がぴくっとなる

「…好きなんです、ウォヌくんが」

小さいけどはっきりした声でそう言われて驚く
え、話したことないのに？何かとスニョンスニョンと言っていて、てっきりスニョンのことが好きなんだとばかり思っていた。

「……え？俺？スニョンじゃなくて？」

「スニョンは…ウォヌくんと仲良いから…その…」

「スニョンと俺が仲良いからスニョンと仲良くしてたの？」

静かに頷く彼女を見る俺の目はきっと冷たかったと思う

「……スニョンと仲が良かったのは嘘だったってこと？」

そう言うとパッと顔を上げてなにか言いかけた。
だけどしばらくしてまた頷いた

「スニョンはいい奴だよ。そんなことに利用すんな」

「待ってウォヌくん…！」

後ろから引き止める声も無視して教室に戻った
すでにAちゃんはいなくて、朝よりご機嫌なスニョンを見て俺は唇を噛み締めた