When you become an adult. (ページ11)

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「スニョン！」

4時間目が終わって教科書を片付けていた時、いつものように入り口からひょっこり顔を出したAちゃんがいた。

「おー、今から委員会だっけ？」

「それがね、先生の用事で委員会なくなったんだって！それだけ伝えに来たの」

じゃあね、って教室に戻ろうとしていたAちゃんの腕をスニョンが掴んだ。

「スニョン？」

腕を掴んだまま何も言わないスニョンに首をかしげるAちゃん。
隣を見ればじふんもその様子を見ていて

「昼、一緒に食わない？…ウォヌとジフンもいるけど」

突然のスニョンの誘いに驚くAちゃんと俺たち
そんな視線を感じたのか、スニョンはAちゃんを連れてこっちにきた。

「いいだろ？Aも一緒に昼食べて」

「…俺は、いいけど」

ジフンが先にそう答えて、スニョンとAちゃんの視線は俺に移動した

「え、あ、俺もいいけど」

不安そうに俺見ていたAちゃんが一息ついたのがわかった

「…それじゃあ、お邪魔します。お弁当取ってくるね」

走っていった彼女の後ろ姿を見送るとスニョンが振り返った

「俺たち購買行ってくるわ」

「おー、」

俺は1人ぼんやり入り口を見ているとそっと入ってきたAちゃん

「…あれ？スニョンたちは？」

「購買」

「そ、そっか…」

あー今の素っ気なかったかななんて思いながら、今朝のこともあって気まずく感じる

「…最近よくお邪魔しちゃってごめんね。イヤ、だよね」

ふと顔を上げると口をきゅっと結んだAちゃんの表情がなんだか悲しそうで

「…イヤじゃないよ、全然」

顔を上げた彼女と目があう
今いってしまいそうだ。君が好きだって。ずっと前から好きだったんだって

思わず口を開いた時、スニョンたちが戻ってきて、お待たせ～なんてAちゃんの頭を撫でた
よく見ればAちゃんの頬はほんのり赤くて…

その様子を見て、衝動的に出そうになったその言葉がスーッと消えていくのがわかった

きっとAちゃんはスニョンが好きなんだろうな