〖企画本編〗面白可笑しいAU学園のドタバタ生活!!

0-3，#龍神と妖狐の朝 ページ3

黒恵side

春､桜が綺麗に咲き､花びらがひらひらと舞っている通学路を歩く｡

「今日から2年か…」

本当は雨が降っていても良かったけど、せっかくの桜が早く散ってしまうのは勿体ない。そう思いながら少しの不安と期待に胸を膨らませ､学校へ向かう｡

「いい一年になればいいな」

そんなことを考えていると目の前に見たことのある白狐が現れた｡

「おはよう､黒恵｡奇遇じゃな」

「おはようございます。雪先生」

硬いのう､と言いながら私の隣を歩く。傍から見たらフードを深く被った不審者みたいな人と白狐が歩いている光景はとても奇妙だろう。

「何故化けないんですか？」

何時も学校では人に化けている。―と言っても何故か耳は狐のままだが―そんな雪先生が通学時は化けてないのが少し気になった。どうせなら化ければいいのに｡

「別に学校に着いた時でもよかろう」

そうだけど､答えになってない…先生はそんなところがある。触れていいのか駄目なのか､よくわからない。

「では、先に行っているぞ。また後でな」

歩いているうちにもう学校についたようで､雪先生はそう言いながら人の姿に化け､私よりも早く学校入った。

「あ、ハイ」

返事をした頃には姿は見えなくなってしまった。思わず答えてしまったが、後でとは？確かにまた会うかもしれないけど…いや、まさかね…


雪said

いや〜､通勤の時間に黒恵に会うとは思わなかった。しかし早すぎではないか？取り敢えず､職員室に入って今日の確認でもするか

「おはようございます」

と言ってもあまり人はいないわけだが､取り敢えず自分の机に向かい､今日の確認をする

「わしは2年の担任じゃな」

そういえば､八神先生等が校長の仕事をやっておったな…外から見てたが､流石に気の毒に思ったし少し差し入れっぽいのをやっても大丈夫かのう？

「何がいいかのう…？取り敢えず皆の好物を机に置いておくかの」

これだけだと怪しさ満点じゃな…なら､

“お疲れ様 あまり無理はしないように”

これで良いかの｡あまりこういうのはやったことないから不安だ…さてと､時間もあるし屋上で笛でも吹いているか。


リリア

0-4，#切実なねがい→←0-２,#ポジティブな発想。

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