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「お待ちしておりました」
ホテルのエントランスでオーナー直々に出迎えられ、まずは衣装室へ案内される。
ずらりと並べられた華やかなドレス達。
緊張した面持ちで衣装を提案してくれるスタイリスト。
玲王の方のスタイリストもこんな感じなんだろうな。
御影コーポレーションの御曹司と大野グループの令嬢が来るんだから無理もない。
「このドレスにします」
花の刺繍があしらわれたワインレッドのドレス。
衣装が決まれば次はそれに合わせたメイクとヘアセットに取り掛かる。
鏡の前に座って、自分が綺麗になっていく過程を見る時間が好きだ。
色の乗った瞼と唇、緩く巻かれた髪の毛。
「ありがとうございます」
最後にハイヒールに履き替えて衣装室を後にする。
先に終わって待っていた玲王に声をかけた。
「お待たせ」
紫色の髪にグレーのタキシードがよく似合っている。
彼は私を見るなり、時が止まったように動かなくなった。
「玲王?」
下から顔を覗き込めば耳まで真っ赤にさせた。
「…待って、綺麗すぎて、言葉を失ってるから」
「私が綺麗なのはいつも通りでしょ」
「いつも以上にって意味!あー、クソ、情けねぇ」
悔しそうに言葉を漏らす玲王に優越感を覚えた。
あの御影玲王をこんな表情にできるのは恐らく私だけだろう。
私に振り回されてる玲王はこの上なく可愛い。
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にいな(プロフ) - RENKAさん» 際どいところを攻めていこうと思います🤭 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - (名前)さん» シンプルで最高の褒め言葉です!ありがとう🥲 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - RENKAさん» ありがとうございます!玲王のポテンシャルをじゃんじゃん引き出していきたいです🫶🏻 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - あ、えっどって書こうとしたらえっどんになってる…き、気にしないでくださいね!! (2023年1月31日 17時) (レス) id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - え、えっどんだけど…いいぞ!もっとやれ(( 最&高です👍🏻 (2023年1月31日 17時) (レス) @page19 id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいな | 作成日時:2023年1月26日 19時