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「ここがAさんの部屋。好きに使っていいから」
婚約するにあたり、私は玲王の家で住まわせてもらうことになった。
「何かあったら言ってね」
「ありがとう」
玲王とお別れして部屋に入る。
一通り部屋の中を見回してベッドに腰を下ろした。
「婚約かぁ」
どさっと背中から倒れ込む。
これまでに顔合わせや手続きなど色々してきたけど、未だに実感が湧かない。
弟も同然の相手だし尚更。
玲王は今、どんな気持ちなんだろう。
彼にも好きな人と付き合ったり、結婚する普通の未来があったはずなのに。
なんだか申し訳ない気持ちになる。
…いや、玲王だってもう17歳。
この婚約だって、しっかり考えた上で同意したはず。
今更うだうだ悩んで時間を無駄にするのはよくない。
天井を見つめながら実家を思い出す。
あの家もかなり広かったけど、ここはそれ以上に広い。
こんなに広い部屋に1人は、少し寂しい。
幼い頃、父さんに買って貰ったテディベアをぎゅっと抱き寄せる。
「一旦寝るか」
とりあえず今は、この睡魔にしたがって眠ることにした。
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にいな(プロフ) - RENKAさん» 際どいところを攻めていこうと思います🤭 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - (名前)さん» シンプルで最高の褒め言葉です!ありがとう🥲 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - RENKAさん» ありがとうございます!玲王のポテンシャルをじゃんじゃん引き出していきたいです🫶🏻 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - あ、えっどって書こうとしたらえっどんになってる…き、気にしないでくださいね!! (2023年1月31日 17時) (レス) id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - え、えっどんだけど…いいぞ!もっとやれ(( 最&高です👍🏻 (2023年1月31日 17時) (レス) @page19 id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にいな | 作成日時:2023年1月26日 19時