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Aさんは本来、感情豊かな人だ。


自分の気持ちに素直でもあったから、友達も多くはなかった。


お嬢さん育ち故の女王様気質を兼ね備えていたからだと思う。


「Aさん、また喧嘩したの?」


「喧嘩は同じレベルの人間同士でしか起こらないの。私は間違いを正しただけ」


これはAさんの口癖。


利己主義的ではあったけど、自分を俯瞰して見れる人でもあった。


誰かに媚びない彼女の気高さは、俺の憧れだった。


「今回はどうしたの?」


「私の存在が気に食わないんだって、意味わかんないよね」


なんともなさそうに答える彼女が、実はちょっぴり傷ついていることを知っていた。


人に悪口を言われて気にしないでいられるほど強い人間ではなかったのだ。


別の中学に通っていたから、Aさんの学校での様子はあまり知らない。


だけど、傷ついて話を聞いてほしい時は俺に会いに来る。


「玲王は家族みたいなもんだから」


中学生だった俺は、弟の立場を利用して彼女の傍にいることが最善策だと思っていた。


「玲王はさー、好きな子いる?」


ある時から、Aさんの話題に恋愛が出てくるようになった。


「…いきなりなんだよ」


ベッドで足をバタバタさせながら漫画を読むAさん。


「Aさんは…?」


彼女はわざとらしく間を作って、


「秘密!」


無邪気な笑顔でそう言った。


次第に家に来る頻度も減って、Aさんが高校に上がった頃にはゼロになった。


彼女を追いかけるように白宝に進学。


久々に会ったAさんはまるで別人だった。


彼女は常に人に囲まれていて、まさに人気者の代名詞。


無邪気な笑顔は、花のような微笑みに変わっていた。


Aさんがとても遠い存在になった気がして怖かった。


彼女が変わってしまった原因は、聞けないままだった。

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にいな(プロフ) - RENKAさん» 際どいところを攻めていこうと思います🤭 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - (名前)さん» シンプルで最高の褒め言葉です!ありがとう🥲 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
にいな(プロフ) - RENKAさん» ありがとうございます!玲王のポテンシャルをじゃんじゃん引き出していきたいです🫶🏻 (2023年2月8日 0時) (レス) id: f69c63ae39 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - あ、えっどって書こうとしたらえっどんになってる…き、気にしないでくださいね!! (2023年1月31日 17時) (レス) id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - え、えっどんだけど…いいぞ!もっとやれ(( 最&高です👍🏻 (2023年1月31日 17時) (レス) @page19 id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にいな | 作成日時:2023年1月26日 19時

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