Snowman on such a day 4

・ ページ37

紫side


ゲーセンには辿り着いたものの、
何かロケやってる感じが無くて。

でもまぁ、
広い施設だからわからないだけかもだけど。

何か良いのがあるかな〜とか思いつつ、
佐久間たちのロケ班を探してながら、
ぶらぶらと歩いてまわる。

奥まで来たら、VR体験ブースにロケ班が見えた。

でも、撮影してる雰囲気は無いね。

はて？

遠目からちょっと見てたら、
若いスタッフさんが謝ってるのがわかった。
あと、すんごい剣幕で怒ってるスタッフさん。

何があったか知らんが、怖ぇぇ

何か不備でもあったのかしら。

そのスタッフさん達以外のスタッフさんは
バタバタとカメラとか音声とかの準備をしてる。

その場からそっと離れて、
佐久間探しをすることにした。

どれくらいこんな感じかわかんないけど、
とりあえず、俺だったらトイレ休憩にするかな。わら

トイレに行ってみよー

トイレに向かおうとしたら、芸人さん達が出て来た。

ナイスタイミングじゃない？わら

芸人さんの１人が俺に気付いてくれたみたいで、
声を掛けて下さった。


芸2「深澤くんやんね？
　さっくんなら、嫁の救出に行ったで！」

芸1「それだけやったら何のこっちゃ分からんで？笑
　今ね、機材の調子悪くて休憩になったんよ。
　20分ぐらいの休憩やって。
　さっくんがさっき言うてたで？笑
　深澤くんほんまにゲーセン好きなんやなー
　ほんまにタイムリーやわ笑」

紫「そうなんですね。わら
　教えて頂いてありがとうございます。
　ちょっと佐久間探して来ますね。
　見学させて頂きますのでよろしくお願いします。」

芸2「ほんまに仲ええなぁ。よろしくお願いします。
　そしたら、いってらっしゃい！笑」

紫「いってきます！わら」


そしてまたぐるぐると佐久間を探す。
すぐに分かりそうなのにな。

ロケ用にゲーセンの特有の騒がしさは控え目で。

嫁たちの居そうな所に向かうと、
さっきのVR体験ブースからどっちかって言うと近くで。
スタッフさんの通る声が微かに聞こえる距離だった。

そんな中、一際大きい怒声が聞こえた。

少し遅れて息が引き攣るような音が聞こえた。


直感的に佐久間だと思った。


紫「佐久間？佐久間っ？どこ？」


桃「ｯｯふっ､､か…ｯｯ」


微かに聞こえた、佐久間の声。
必死に探すと
死角になる位置にふわふわのピンクを見つけた。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す