If the snowman… (ページ14)

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休み時間、
教室前の廊下でブカブカの白衣を着た小柄な先生が。

次の授業は確か、現代文だったよね？
理科の先生??時間割、間違えてるのかな？
でも、持っているのは現代文のワーク。
何で白衣着てるんだろう？

桃「アニメオタク兼現代文担当の佐久間大介でーす！
　これからの授業、よろしくお願いしまぁす！！」

そう元気に自己紹介した佐久間先生。

クラスはシーンとなった。
もう、どこから突っ込めば良いのか…笑

桃「にゃははっ笑
そんなにシーンとされると悲ピーマン笑」

にゃはにゃはと笑う佐久間先生は、
何だろうふわふわしてて悪い人ではなさそうかな～
ただ、テンションについていけない…笑

桃「とりあえず、何でも質問して良いよ～
　質問が無ければ授業に入るけどね笑笑」

△△「何で白衣着てるんですか？」

っナイス質問！めちゃくちゃ気になってた！！

桃「なんかねぇ、阿部ちゃん先生が貸してくれたの。
　この下にね、ほらっうちの嫁がいるんだよね！
　でも、流石に皆びっくりするでしょ??って
　阿部ちゃんに言われてさぁ。」

前のボタンを開けて、見せてくれた。
確かにしっかりと、カワイイ女の子達が…笑笑

桃「んで、これ着てたら、
　佐久間さんのカワイイ嫁が汚れないし、
　ちょうど良いかなぁって笑笑」

なるほど、そう言う事か…笑

□□「どうして、教師になろうと思ったんですか？」

桃「すごい良い質問だねぇ。そうそうこういう話！
　佐久間さんさ、
　あんまり目立たない学生だったの。」

えぇ!?
知り合って数分だけど、そんな風には思えないけどな

桃「引っ込み思案でさ、友達もあんまいなくて。

　でも、アニメを通してさ友達が出来てさ。
　その子がめっちゃプレゼン上手いの！

　んで、アニメずっと好きだったけど、
　ここがこう良いとか、
　どこそこのシーンのこういうところが好き！
　みたいな事が全然言えなくて。
　言葉を知らないから笑

　この想いを誰かに伝えるには、
　国語力とか語彙力がいるだって思ってさ。

　んで、色々な本読んで語彙力を養っていって。
　そしたらね、なんかねぇ楽しくなっちゃって笑
　自分が好きなことが、
　仕事に出来るって最高じゃん??

　まぁ、それこそ阿部ちゃんに助けてもらって
　今の佐久間さんがあるんだよねぇ」

きっとめちゃくちゃ努力したんだろうけど、
そこには何も触れないで、
自慢話にならない所が佐久間先生の良いとこだよね。