見られたくない。 ページ38
喉が、渇いて渇いて仕方がない。
気が狂ってしまいそう。
こんな姿、誰にも見せたくない・・・
見られたく、ない＿＿＿＿＿＿
何処か、一度隠れなきゃ・・・っ
このままじゃ、必ず誰かを殺してしまう。
取り敢えず近くにあった部屋に入る。
部屋は真っ暗で、自分の荒れた息だけが聞こえた。
一瞬空き部屋なのかと疑ったが、ちゃんとそこには部屋の主がいて、椅子に座り本を読んでいる。
パタン、と本を閉じる音がする。
真っ暗で見えなかったその顔が、月明かりに照らされ浮かび上がる。
ルキ｢アズサと同じように、俺の記憶も取り除のか？｣
まるで見ていたかのような口振りだ。
A｢・・・あぁ、あの使い魔は、ルキの、だったんだ。｣
アズサと話している時、奇妙な視線と何かの気配を感じた。
害は無いと思って無視していたけど、ルキの使い魔だったようだ。
A｢嫌？記憶弄られるの。｣
ルキ｢多少はな。他人に記憶を弄られるのは気持ちが悪い。｣
A｢そう・・・、でも、そうしないと、死んでも死にきれないよ。｣
ゆっくり、ルキに近付く。
一歩一歩がとても重い。
その間に、逃げることも出来たのに、ルキは動かなかった。
A｢逃げないの？気持ち悪いって言ってたくせに。｣
ルキ｢・・・。｣
A｢ルキ・・・？｣
ルキ｢・・・血が、飲みたいのか？｣
一気に渇きが強くなる。
"血"という言葉と、ルキの匂いに身体が反応してしまう。
A｢な、んで・・・？｣
すると目の前の男は笑って言う。
ルキ｢血に飢えた目をしている。｣
ルキはシャツのボタンを上から順に外していく。
A｢何、してるの・・・？｣
ルキ｢私はA様をお守りするよう仰せつかっております。他にも身の回りのある程度のお世話等も。その中にはA様の"餌"になる、という項目もあると判断しております。｣
ルキが話してる間に、シャツに隠れていたその首が露わになる。
A｢死んでしまうかもしれないのよ？
それでもいいの？｣
やめて欲しいと、一言言って欲しかった。
なのにっ・・・
ルキ｢承知しています。｣
Aは一瞬泣きそうな顔になって、また平然を装った。
だがその目には少し涙が溜まっている。
Aが自分の首に手を回す。
そして次の瞬間、首に鋭い痛みが走った。
black 〜命はそんなに軽くない〜→←light blue 〜自分なりの守り方を〜
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厘堊(プロフ) - わざわざありがとうございます(っω<。)私もググッたんですけど載っていなくて・・・。なのでリヒターの髪の毛の色からDark greenにしてみました(´▽｀) (2016年12月31日 15時) (
レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - リヒターのイメージラーググったけどイメージカラー載ってなかった… (2016年12月31日 14時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
さん - Σ(ﾟ◇ﾟ；)か！ (2016年11月25日 22時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
厘堊(プロフ) - そうなんですよ！刀剣乱舞やってると社会嫌いな人も好きになれると思います！けれど地理の平野（へいや）を平野（ひらの）と読んでしまうのが難点w (2016年11月24日 18時) (レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - 刀剣乱舞で全部うめれたんやスゲー!! (2016年11月24日 7時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫‐Tubaki‐ | 作成日時：2016年10月16日 11時
