置き場のない感情。 ページ35
アズサ｢別に、大した話、じゃない・・・。｣
と、アズサは私とは反対側を向いてしまう。
A｢・・・それはアズサにとって、隠しておきたい悩みなんだと思う。
アズサって、その悩みを誰かに分かってもらうことを、弱さだと思っていない？
どうせ言ったって、誰も分かってくれない、そう思ってない？｣
アズサ｢・・・っ。｣
肩が、ピクリと動くのが見えた。
自分の言っている事が、ほぼ的を射ているというのが分かる。
A｢それが弱さだって、そう思っているのなら、私は否定しないよ。その弱さがあってこそのアズサだもの。
でもね、どうせ誰も分かってくれない、それは間違ってると思う。
確かに、完全に理解するなんて誰にもできないよ。完全に理解できないからこそ、分かってあげよう、そう思えるんだと思う。
少しでもいいよ。言ってみて？｣
少しの沈黙。
アズサはゆっくりこちらの方を向いてきた。
その表情は悲しげで、でも、瞳の奥に期待の色が見える。
少しは、話す気になったのかな？
アズサ｢・・・俺は、弱い。自分の家族、さえ、守れなかった。
だから、俺に出来ることはないか、って、考えた。
でも、傷付けてもらうこと、しか、思いつかなくて、言ったんだ。
殴って、って。なのにみんな、悲しそうな顔して、怒るんだ。
俺は、何か、間違っているの？
何をしたら、俺はみんなの、役に、立つ？
俺は、いつになったら、強く、なれる？｣
知らない感情が、ぐちゃぐちゃになって何が何だか分からなくなる。
もう後半、自分でも何を言っているのか分からなかった。
どうせ分かってもらえない。
やっぱりAさんの言葉を聞いても、その気持ちが残ってしまう。
Aさんを見ると、怒るでもなく、優しい顔で頭をポン、って撫でられた。
言ってくれてありがとう。頑張ったね、って。
前にも、ユーマや、コウに少しだけ打ち明けたことがあった。
けど、こんなふうに受け入れてもらったことがなかったから、嬉しかった。
言ってくれてありがとう、って感謝されることなんてもっとなくて、少し戸惑って、この感情の置き場が分からなくて、枕に顔を埋めてしまう。
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厘堊(プロフ) - わざわざありがとうございます(っω<。)私もググッたんですけど載っていなくて・・・。なのでリヒターの髪の毛の色からDark greenにしてみました(´▽｀) (2016年12月31日 15時) (
レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - リヒターのイメージラーググったけどイメージカラー載ってなかった… (2016年12月31日 14時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
さん - Σ(ﾟ◇ﾟ；)か！ (2016年11月25日 22時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
厘堊(プロフ) - そうなんですよ！刀剣乱舞やってると社会嫌いな人も好きになれると思います！けれど地理の平野（へいや）を平野（ひらの）と読んでしまうのが難点w (2016年11月24日 18時) (レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - 刀剣乱舞で全部うめれたんやスゲー!! (2016年11月24日 7時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫‐Tubaki‐ | 作成日時：2016年10月16日 11時
