思惑。 ページ22
リヒター(メルツ)｢さあ、行きましょう。
逆巻の方々に会いたいのでしょう？｣
ユイ｢は、はいっ。｣
私は手を差し伸べた。
人間はなんて簡単な生き物だろう。
差し伸べられた手を振りほどく事さえしない。
愚かな生き物だ。
リヒター(メルツ)｢カルラとシンがいない間に、早くっ。｣
屋敷には私とこの人間、そしてA様がいた。
カルラとシンは何処かに行くと言って出ていった。
その"何処か"は、分からなかった。
ここでは私はただのヴァンパイア。
あの兄弟が忌み嫌うヴァンパイアなのだ。
何処に行くのかをわざわざ言う筈がない。
だがそんな情報は必要ないことであり、興味も無かった。
A様はこの屋敷にいるが、自室で眠っていた。
ヴァンパイアの眠りは深い。
少し騒いだところで、その眠りを妨げられるものではない。
チャンスは、今しかない。
A｢リヒター。｣
懐かしい、凛とした声。
ユイ｢A、ちゃん？
リヒターって・・・。｣
リヒター｢なぜっ！？
眠っていたはずなのにっ・・・。｣
A｢寝てないよ。
お前が見に来たのも気付いてた。｣
リヒター｢・・・くそっ！！｣
リヒターが飛びかかってくる。
私は交わすことはせず、リヒターに手を掴まれ一時的に身動きできない状態になった。
リヒター｢少し、眠っていてください。｣
と、魔力のようなものを使おうとする。
私もすかさず手に力を込めた。
そしてリヒターが油断している瞬間、頭に手を乗せた。
リヒター｢ぐっ・・・。｣
リヒターは呆気なく倒れた。
Aの手に、輝く石は見当たらない。
A｢ごめんね、怖い思いさせちゃって。
リヒターは当分起きないと思うから、安心していいよ。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
厘堊(プロフ) - わざわざありがとうございます(っω<。)私もググッたんですけど載っていなくて・・・。なのでリヒターの髪の毛の色からDark greenにしてみました(´▽｀) (2016年12月31日 15時) (
レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - リヒターのイメージラーググったけどイメージカラー載ってなかった… (2016年12月31日 14時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
さん - Σ(ﾟ◇ﾟ；)か！ (2016年11月25日 22時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
厘堊(プロフ) - そうなんですよ！刀剣乱舞やってると社会嫌いな人も好きになれると思います！けれど地理の平野（へいや）を平野（ひらの）と読んでしまうのが難点w (2016年11月24日 18時) (レス) id: e532563397 (このIDを非表示/違反報告)
さん - 刀剣乱舞で全部うめれたんやスゲー!! (2016年11月24日 7時) (レス) id: dc66f8082f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沫‐Tubaki‐ | 作成日時：2016年10月16日 11時
