10話 ページ12
『…私ね、生まれた時から
今までずっと比べられて生きてきたの
双子だから、って理由でね
くだらないよね
でもさ、
冬弥は私から全てを持ってったんだ
そう、全部ね
だから私には
何もなかったったんだ
何一つ残らなかった
私ね親がクラシックをしてるんだけど
私達にもクラシックをさせようとしてくるの
冬弥も私もクラシック…
いや、音楽自体が嫌いになった
でもさ、冬弥には
才能がある
私は普通なの
普通の人が聞いたら上手いじゃんって
なるけど
そんなの練習したら
誰でも出来るような演奏
お父さんは私を見捨てた
それから
何で冬弥は出来るのに
私には出来ないんだろうって
思うことが結構あって、
私じゃあ駄目なんだ
でも…
私は私。
冬弥は冬弥。
そう思って生きていこうって
思ってたはずだったんだけどなぁ
やっぱり私も人間だからさ
感情がある訳よ
でも弱音なんて吐いても
誰も受け止めてくれない
私はもう…
私でいていいのかわからない
でもいい子じゃないと
誰も愛してくれない
本当の私なんて
いらないんだ…』
神代先輩と瑞希は黙って最後まで聞いてくれた
類「いいんじゃないかな？
君は君のままで」
『…でもっ！』
瑞希「Aはさ
冬弥くんのこと嫌いなの？」
『嫌いに決まってる！
だって私は冬弥のせいでｯ…！』
瑞希「なら、どうして
冬弥くんのことほっとけないの？」
私は冬弥のことをほっとけない？
瑞希「A。
本当はどうなの？
たった一人の双子の弟でしょ？」
『本当は…』
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奈菜(プロフ) - るにゃネコさん» そうなんですよね…闇深いんですよ。ほんとはもうちょい軽い感じだったんですけどねwこれからも頑張ります！ (2022年7月26日 18時) (
レス) id: ef0f4ff3a2 (このIDを非表示/違反報告)
るにゃネコ(プロフ) - 夢主ちゃん、凄い抱え込んでるのにここまで頑張って偉い。私じゃ絶対無理。頑張ってください！このお話好きです💓 (2022年7月26日 11時) (レス) @page21 id: 3476b03444 (このIDを非表示/違反報告)
奈菜(プロフ) - 初コメ！ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2022年7月26日 7時) (レス) id: ef0f4ff3a2 (このIDを非表示/違反報告)
雪❄ - とっても面白かったです。続き楽しみにしてます。 (2022年7月26日 0時) (レス) @page21 id: 83a165df4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈菜 | 作成日時：2022年7月17日 1時
