＿＿イレギュラーな思い出を君と【反応集&短編集】

・ ページ32

初兎side

『ｯ、もう知らない』

そう言葉を残して去っていった彼女

初兎「まじでありえんわ」

俺もイライラしててついそう言ってしまった

どうせすぐに帰ってくる

そう期待して





それでも彼女は2時間たっても帰ってこなかった

もう夜遅いし心配や

今から探しに行く？

いや、見つけられるかわからない

このまま家にいて待つ？

Aに何かあったらどうしよう…




そんなことを永遠に考えながら、今日の出来事を思い出していた

俺にだって悪いところはたくさんあった

ただひとつ。


「Aは……Aだけは俺のことわかってくれると思ってたんやけどな、」



"『ｯ、はぁ……たいしてなにもしてないでしょ！？
初兎くんが歌い手をしてるのは歌が好きだからだよね！？
自分の好きなことをただやってるだけのくせになんなの？どうせ毎日暇でしょ？自分のやりたいゲームとかして配信して、好きな歌歌って、なにが大変なのよ！？私の気持ちも知らないで好き勝手言わないで！！！』"



Aの言葉が俺の頭の中をぐるぐる駆け巡る


「俺の想い…届いてなかったんかなぁ、」


そう思うと自然と涙がこみあげてきて

体がとても重たくなった



















Aside

わたし、最低だ。

いくら自分のことでいっぱいだったからって…

初兎くんにあんなこと言っちゃうなんて…

ごめん…ごめんね初兎くん



私ね、ちゃんと知ってるよ

初兎くんが頑張ってるって

夜遅くまで起きてラップ考えているのも

どんな企画をすればいいのか、真剣に考えてるのも

歌の練習や自分の苦手なところを克服しようとしてるのも

知ってるよ

リスナーさんたちのことを想って、たくさん努力してる




本当に最低で最悪の女だよ。私は…







？「おねーさん今ひとり？」







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続きます！！！

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