君が教えてくれた恋２【青】 (ページ8)

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翔太 side

休みの日、特に何もする気にならなくて寝転がりながら動画を見てだらだら過ごしていると、

夕方になって突然電話が鳴ったので動画を止めて通知を見ると、佐久間からだった。

訝しがりながらとりあえず電話に出る。

翔「もしもし、」

佐「あ、翔太？俺だよーん、佐久間さんだよーん」

いつも通りヘラヘラした声の佐久間がでて、少し警戒していたがそれもほどけた。

翔「なに、なんかあった？」

佐「いや～やっぱ隠し事とかしたくないからとりあえず報告だけしとこうと思って」

翔「報告？」

佐「そ。俺、さっきまでAと会ってたんだけど、」

...ほどけたと思ってた警戒心がまた戻ってきた。

え、Aちゃんと会ってた？なんで？

佐「あ、会ったっていっても俺がAの店に押しかけただけなんだけどね？」

翔「めちゃくちゃ迷惑な奴じゃん」

佐「いやぁほんとだよね～(笑)まぁそれで、Aに俺の気持ち、伝えたから」

俺の気持ちを伝えた、つまりは告白したってこと？

一気に焦燥感が増してきて、携帯を握る手に力がこもる。

佐「考えさせて欲しいって言われたから、...多分、俺だけじゃなくて翔太のこともちゃんと考えてる最中だと思う」

翔「...........へえ、」

平然を装ってるけど、正直内心気が気じゃない。

...俺と佐久間じゃ、Aちゃんと過ごした時間も、その濃さも、きっと全然違う。

俺は佐久間に、勝てるのか？

後、ひとつ気になっていることがある。

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