君が教えてくれた恋２【青】 (ページ20)

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『...さっき、大介先輩に言われたんです。誰と一緒にいたいか、って。出てきたのは翔太さんでした』

翔「ほんとに？」

『ほんとです。一緒にいて楽しくて、他の女の子じゃなくて私だけ見てて欲しい、そう思えるのは、

...翔太さん、あなただけです』

微笑んでそう言われて、反射的に俺はAちゃんをぎゅっと抱きしめた。

...振られると思ってたから、正直驚きと嬉しさで意味わかんなくなってる。

けど、...こんなの抱き締める以外なかった。

Aちゃんへの気持ちがぶわっと出てきて、こんな感情初めてだ。

抱きしめた時驚いて体が一瞬固まったけど、すぐに俺の背中に手を回したAちゃん。

それにも嬉しすぎて、また抱きしめる力を少し強めた。

翔「...まじで、俺のこと好き？」

『まだ疑うんですか？(笑)何回だって言います、好きです、翔太さんのことが』

翔「俺も、Aちゃんが好き」

『ふふ、嬉しい』

めちゃくちゃ好きな人と両思いになれるって、こんな嬉しいことなんだ。

...でも待って、

俺は体を離してAちゃんの顔を見るとキョトン顔をしてる。かわいい。

いや、そうじゃなくて。

翔「佐久間は、いいの？」

『いいの、って？』

翔「いや、だって高校時代振られた理由はAちゃんの為でもあった訳だし...ほんとに俺選んで良かったのかな、って...」

『...じゃあここでやっぱり大介先輩にします、って言ったら翔太さん譲るんですか？』

翔「それはやだ」

そんなの譲らないに決まってる。

即答した俺を見てAちゃんは笑う。

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