54 ページ12
.
理由を聞いたAちゃんは、傍から見てもわかる
くらい動揺していて、困惑していた。
『......私、勝手に傷ついて、大介先輩の方がもっと.......』
翔「...そうやって、自分を責めて欲しくなかったら言わなかったんだと思う。......優しすぎるやつだよ、佐久間は」
『っ..............翔太さん、私、』
泣きそうな目で俺を見るAちゃん。
何が言いたいかは分かる。
だから俺は、ちゃんと準備してる。
カランコロン、とカフェの扉が開く音がして、振り向くとそこにいたのは。
『大介、先輩?』
そう、佐久間。俺が呼んだ。
きっと会いたくなるだろうと思って、佐久間に連絡しておいた。
佐久間は俺らに気づいて、ゆっくり近づいてくる。
翔「佐久間悪い、俺全部言っちゃったわ」
佐「は?お前言うなって言ったじゃん.......」
翔「俺が言わないとお前一生言わなさそうだし、全部ハッキリさせたかったんだよ」
佐「.......それは、」
翔「........俺もう行くから、後はふたりでちゃんと話し合えよ。...じゃあね、Aちゃん」
飲み物代だけ置いて、俺は席を立った。
『翔太さん、』
Aちゃんは俺に何か言いたそうだったけど、俺は
翔「大丈夫、また今度聞くから」
そう言って、そのままカフェを出た。
そして少し歩いてから、天を仰いだ。
...あの感じは、俺失恋確定かなぁ。
別に失恋しようと思って理由を話したわけじゃない。
ただ知る必要があると思ったから言っただけだ。けど裏目に出たかな。
翔「..............はぁ」
自分の家に帰る気にならず、ある場所へと足を進めた。
.
815人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆんりか(プロフ) - あぁキュンキュンしちゃう、! 2人の結末 (2021年5月25日 17時) (レス) id: d4900d386d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はつ | 作成日時:2021年5月12日 23時