君が教えてくれた恋２【青】 (ページ11)

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翔「初めてだった。今まで生きてきて好きだって思えたのも、一緒にいる時間がただただ楽しいって思えたのも。」

元カノに振られて水ぶちまけられた俺に優しくしてくれたこと、

全てはそこから始まった。

それから涼太とAちゃんの花屋さんで話した時間も、LINEの何気ないやり取りも、水族館デートも、全部、楽しかった。

翔「好きだって気持ちも、大切にしたいって思えた気持ちも、...全部Aちゃんが教えてくれた」

『...私に、そんな力ない、です。そんなたいしたこと翔太さんにできてないですし...』

自覚してなくても、教えてもらった方はしっかり大切なこと教わってる。

...だからこそ、俺はちゃんと気づいて欲しい。

全部を知った上で、どっちなのか、まぁどっちでもない選択肢になるかもしれないけど、とにかく、選んで欲しい。

答えを急かしたくなかったけど、知らん間に佐久間に越されてんのも嫌だし。

...だから佐久間、お前は言うなって言ったけど、言わせて。

翔「...Aちゃんさ、佐久間に高校の時振られた理由知ってる？」

『いえ、教えてくれなくて...。て、いうかなんで翔太さんがそれ.......』

翔「ごめん、佐久間に全部聞いちゃった。振られたことも、...佐久間がAちゃんを振った、本当の理由も」

そう言うと、緊張感のある空気がさらに重くなって、
Aちゃんの顔に緊張が走るのが分かった。

翔「止められてるんだけど、ちゃんと知っておいた方がいいから、俺が口滑らせちゃうわ。

.......あいつが、Aちゃんを振った本当の理由はーーーーーーー」

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