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STORY 55 ページ12

アリスside

「…レイ、フェンリル、Aちゃん…。」

私がそう弱々しく名前を呼ぶと、Aちゃんは聞こえたのか私の方をチラリと見て微笑んだ。
その笑顔がとても綺麗で、見蕩れそうになっていると目の前の男が私の口元を塞いできた。
突然の事と離れたくて暴れると首に腕が回されて力が込められた。

「お前ら!近づくとアリスがこのまま死ぬぞっ!!」

「…弱いヤツが言うような言葉、使うのな。」

「そんな言葉使うヤツはじめてだぜ…。」

「…右と左に激しく同意。」

男が何を騒いでも3人は冷めたような顔をしていて、男はよりヒートアップしていく。
そして私の首元に回っている腕の力を強めた時、Aちゃんの姿が消えた。

「?!小娘は何処だ…!!」

「…Aが居ないから、代わりに俺がいてあげてたんだけど?」

3人の挑発に気を取られていて男は背後の人物に気が付かなかったみたいだ。

「…ヨナ…。」

私は思わずそう名前を読んでいた。すると、その後に銃声が何処かから聞こえてきて、男がそちらの方向に顔を向けると正面からAちゃんがひょっこり出てきた。

「…私はここだよっ!!」

Aちゃんがそう言って顔に1発殴りをいれ、素早くまた顔に蹴りを入れた。その攻撃が強かったのか男は唸り声を少しあげて私から腕を離した。

その瞬間を狙って、Aちゃんが私の手を引っ張って出口に向かって走り出した。

「皆!あとは頼んだ!」

Aちゃんは走りながら中にいる皆にそう告げると、返事を待たずに出口から外に出た。

どうやら私はセントラル地区郊外の小屋に連れ去られていたらしい。

出口の所には、カイルとセスさんが立っていた。それを見つけると、Aちゃんは走るのを止めて、手を離して歩き出した。
私がAちゃんに声をかけようとして口を開いた途端、カイルが倒れそうになったAちゃんを両腕で受け止めた。

「…Aちゃん…?」

「…悪ぃな、アリス。お前を助けたいってうるせぇから30分だけ動ける薬打っといたんだ。
礼はAの目が覚めた時に言ってくれ。じゃあな。」

それだけ言うと、カイルはそそくさと帰っていってしまった。

「アリスちゃん!大丈夫だった?怪我はない?」

「…怪我治ったの?」

肩を掴まれ聞かれたから、思わず腕に目がいったが包帯は巻いていなかった。

「…怪我?…アタシは元から無いわよ?何かあったの?」

そう言うセスさんは不思議な顔をして私を見ていた。

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Re-(^^)(プロフ) - 一気読みしちゃいました更新楽しみに待ってます!! (2019年10月24日 0時) (レス) id: ff2569188a (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください!更新待ってます!(^ー^) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
美華(プロフ) - ミヤビさん» 遅くなってすいません!ありがとうございます!(*´ω`*)納得いかないと嫌なんですよね…。ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月20日 18時) (レス) id: 860ddc9470 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤビ(プロフ) - 小説書いたことないので辛さをわかることができませんが、応援しています! (2017年5月19日 17時) (レス) id: d8582f9ac6 (このIDを非表示/違反報告)
美華(プロフ) - コッペパンさん» 本当ですか?!嬉しいです…!頑張りますね!(≧∇≦) (2017年3月27日 0時) (レス) id: 860ddc9470 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美華 | 作成日時:2017年3月17日 23時

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