～永世学園の過去～ (ページ5)

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皆の過去～晴矢視点ページ5

それは、突然の出来事だった。
ピーポーピーポー、大きな音を立てて、救急車のサイレンが鳴っている。
耳を塞ぐ。とても、怖い。母さん、父さん。茂人。
今度はパトカーが鳴っている。
気づくとそこは病院だった。
医者が看護師と話をしている。真面目な顔をして。
医「君が、晴矢くんだね？」
晴「うん。」
医「………ちょっと着いてきてくれるかい？」
晴「うん。」

着いた先には、薄暗い部屋だった。
見ると２つのベットが置いてある。
ベットの上には、顔にシーツを被せてある、シーツをとると見慣れた顔が。
それは、俺の母さんだった……俺は気になって、隣のシーツも取った。それは、俺にサッカーの楽しさを教えてくれた父さんだった。
悔しくて、悲しくて俺は大号泣だった。
何日かたち、俺は、親戚の人に連れられて両親の葬式に出た。
親戚の奴等がこんな会話をしていた。
親１「可哀想に二人して…」
親２「まだ、小さいお子さんもいらっしゃるのに……」
親３「親戚の誰かが引き取るか、施設でしょうね…」

そんな会話、あの日はちゃんと聞けなくてただ、１人で泣いていた。

それで、俺はお日さま園に来たんだ。最初俺は、まだ、親が死んだことが信じられなくて、１人でボールを蹴ってた。つまんなかった。
でも、タツヤや、リュウジが話しかけてくれて、俺はサッカーを皆ですることが出来たんだ。茂人と離れたのはホントに辛かった。
会いたいな……茂人に……でもアイツは病弱だから会えないのかな……

晴「これが、俺の過去だ。」
風「晴矢も辛かったんだね…」
タ「……茂人君に会えるといいね…」

晴「次はタツヤの過去だろ。」
タ「え、あ…うん。」