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マイクは一通り話終えると、顔を真っ赤にして眠っている(？)Aをソファーに横たわらせた。
「一先ず水を飲ませてあげましょう。」
珍しく気を利かせたイソップが水を汲むべくキッチンへと向かう。
「Aさん、お酒は好きじゃないって言ってたのに…」
「可哀想。」
「きっと色々彼女なりの事情があるんだよ。」
Aの健やかではない寝顔を見て、男たちは大層同情した。
これまで数ヶ月間生活を共にし、少なくとも彼女がしっかり者であり、自己管理が出来ないような人間ではないことは皆理解していた。
それなのにこれ程までに酔い潰れてしまっている姿を見ると、相当な飲まされようだったのだろう、と。
暫くしないうちにイソップが水の入ったコップを持ってきた。
「Aさん、水を持ってきましたよ。」
「…んぅ…、」
意外にもすぐに目を開けたAに少し安心しながらも、イソップは彼女が身を起こすのを手伝い持っていたコップを渡した。
こく、こくと息つく暇もなく水を全て流し込み、コップを置いたAの前にイライが膝をついて顔色を伺う。
「どうだい。少し楽に、」
少し楽になったか、そう聞こうとしたイライの言葉を遮ったのはAだった。
これには他の4人も口をあんぐり。
「んへへ〜、いらい〜」
なんとAは正面からイライにがばりと抱き着いたのだ。
そんな突然の行動に、Aの身体を受け止めこそはしたものの、完全にフリーズしてしまうイライ。
「な、何やってるんですかクラークさん！セクハラですよ！？」
「え！？」
「そうだよ！イライだけずるい！！」
「いや私は、」
「他人には散々言っといて、自分だけAさんを堪能するの？はあ、…僕はキミを見損なったよ。」
意外や意外、一番に食いついたのはイソップで、その慌てようを隠すことも無く身を乗り出し抗議する。
それに便乗しやや論点がズレかけな発言をするのはマイク。
そして完全に蔑んだ漆黒の目で睨みつけるのはノートン。
怒涛の責めにイライは言い訳する暇もない。
そんな中無言でその様子を眺めていた男が1人。
深くため息をひとつ零すと、イライにしがみついてふへへとダラしなく笑うAの腕を思い切り引っ張り立ち上がらせた。
「馬鹿やってないでさっさと自分の部屋に行け、酔っ払い。」
ナワーブは手の甲でぺちんとAの頬を叩く。
するとAは焦点の定まらない瞳で彼を捉えた。
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【湖の宝石】(プロフ) - そういえば、38話でイライはマイクに何を言ったんだろう… (2022年6月25日 0時) (
レス) @page38 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - りんごおいちぃさん» コメントありがとうございます！続編を望んで頂いてこちらとしては嬉しい限りです〜！その時がきたらまたよろしくお願い致します！！ (2022年1月10日 19時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - カェイトさん» 長い作品でしたが読んで頂きありがとうございました！！ (2022年1月10日 19時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - 粉雪さん» こちらこそ、更新が遅いのにも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございました！優しい粉雪さんの夢ライフに幸あれ！！ (2022年1月10日 19時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 同じく私も最後までジタバタしますね(笑)そして長い間ご愛読頂きありがとうございました。温かいお言葉に何度も励まされました！続編に関しては今はノーコメント…ですが、他の作品でもまたお会いできたらと思います！ (2022年1月10日 19時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年9月1日 16時
