43.距離 ページ43
G事件から1時間後。
私も少しずつ気分が落ち着いて、掃除もひと段落。
そうこうしていればいい時間になったので、
私は大好きなココアをいれて休憩していた。
そこにイライとマイクがふらりとやって来た。
「1人だけいいもの飲んでずるーい」
一服する私に口を尖らせそう言うマイク。
イライの前だからかあからさまに嫌な感じは出していない。
「ココアだけど、飲む？」
「飲む。」
「イライは？」
「私はいらないよ。ありがとう。」
意外にも素直に頷くマイクと相変わらず欲の無いイライ。
2人は対照的にも見える。
彼らも休憩だろうか、椅子に座って何やら話し始めたので
私はマイクのココアを作るついでにお菓子も持ってこようとキッチンへ向かった。
「おまたせ。熱いから気を付けて。」
ふわふわと湯気のたつマグカップをマイクの目の前に置いてやり、テーブルの真ん中にクッキーを置いてから向かいのイライの隣の椅子へと腰をかけた。
私のココアはちょっと冷えてしまったようだ。
「さっきは災難だったみたいだね。」
ふと、イライがこちらへ視線を寄越しながらそう言うので、はて何のことだろうと考えるも一瞬でそれがG事件の事だとわかり苦笑いした。
「あの場にナワーブが居てくれて本当によかったよ。」
「安心するのはまだ早いと思うけど。」
胸を撫で下ろす私に向かいのマイクが素っ気なく言い放つ。
「…どういうこと？」
「ゴキブリって1匹居たらあと30匹は潜んでるって知らないの？」
「え、」
そのうちまた出てくるよきっと、そう言い残しいつの間にかココアを飲みきっていたマイクは部屋を出て行った。
ていうかクッキーいっぱいあったのにあと3つしかないし。
あんな小柄なくせに早食い＆大食いだなんて、なんて恐ろしい個性だ。
…なんてそんなこと考えている余裕はなくて。
「30…、あと30いるの…？」
想像しただけで意識が飛びそうになった。
「…大丈夫だよ。もしまた見つけたら誰でも呼べばいい。私も殺すことは出来ないけど外に放り出すくらいなら…、」
「ありがとお父さん！！」
「だからお父さんではない。」
意外とツッコミ(？)はちゃんとしてくれるイライ。
ああ、なんか落ち着くわこの空間。
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
