27.鍋 ページ27
男達4人が風呂に入り、時刻は午後7時半。
野菜や肉が沢山入った鍋が丁度出来上がった。
因みに今日は寄せ鍋にしてみた。
「いただきます。」
「「いただきます。」」
「い…ただ…？」
食事の挨拶を当たり前にできるようになったナワーブ達と、初めて聞く言葉に戸惑うイソップ。
隣に座っているイライが、食べる前に言う日本の言葉だと教えてあげている。
因みに出会った時から身に付けていたマスク。
風邪を引いているわけでもなさそうなので、家の中では外すようにと伝えておいた。
あからさまに嫌そうな顔をしていたが、これまたイライが家主を困らせるなと注意し、渋々といった様子で外してくれた。
うん、やっぱりお父さん。
「なにコレ、野菜ちゃんと切れてない。」
「こっちはやたら細かく切られてるね…。」
皿によそった具を箸で持ち上げてはそれぞれ意見を述べる彼等に思わず声を出して笑ってしまう。
「皆で作ったから色んな形があるのよ。やっぱり切り方に性格が出るのかな。これなんかいかにも大雑把！って感じで誰が切ったかすぐ分かるね。」
「…なんか文句あんのか。」
「別に私は君が切ったなんて言ってないからね。」
「お前は顔がおしゃべりなんだよ。」
からかわれたのが気に食わなかったのか、ナワーブがヤケクソに肉を頬張る。
箸の持ち方はまだまだだ。
「あれ、これ…」
ふと、声を漏らしたノートンが興味深そうに箸でつまんで見ているのは、しっかり味が染みてホクホクになった人参。
「折角詰め放題で沢山手に入れてくれたから入れてみた。さっき食べたけど甘くて美味しいよ。」
「Aさんが切ったの？」
「うん、可愛いでしょ。」
「凄く。」
人参は丸っこい花形に切っておいた。
「Aは器用だね。」
「ありがと。昔母から教えてもらったの。」
母には色々と教わったものだ。
家事もマナーも全て。
まあそれも彼女が家を出るまで…私がまだ幼い頃の話ではあるが。
「イソップ、美味しい？」
黙々と野菜を口に運ぶイソップに声を掛けるとピクリと肩を揺らしてから小さく頷いた。
「ふふ、よかった。沢山食べてね。」
(あああああ！それ俺が狙ってた肉！てめえ寄越せコラ)
(知らないよそんなの。怒るくらいなら肉に名前でも書いとけば。あー、おいし。)
(…(ﾋｮｲ))
(ちょ！それ僕の、)
(ああ？文句あんなら名前書いとけよな。あーうま。)
(ねえ、あんた達うるさい。)
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
