21.そこは戦場 ページ21
「今日夜何食べたい？」
「肉。」
「僕は何でも。」
「君達の回答はワンパターンしかないのか。」
逆ナンという悲劇から逃れ、現在場所は食品館。
空の買い物カゴが乗ったカートを押してくれるイライの横で、私は夕食メニューを考えていた。
「お…、野菜が安い。」
最近何でも値上がりしているせいで、特に野菜なんかは気持ち的に買いにくかったのだが。
「よし、鍋でいいや。」
「でいいやって、適当かよ。」
ネギを手にした私をじとりと見るナワーブ。
「適当じゃな、…いこともないかもしれないけど、いいでしょ？君の好きなお肉もたっぷり入れるし野菜も美味しく食べられるし。」
「俺はもっとガッツリ食べt」
「Aさんは良い奥さんになれそうだね。」
クレームをつけてこようとするナワーブをノートンが遮る。
「ありがとう。ノートンは口が上手だね。荘園でモテるでしょ。」
「そんなことないよ。ただ思った事を言ってるだけだし。」
「そういうとこや。」
「？？」
「ねえA、あれは何だい？」
ノートンのいい男っぷりにしみじみとしていると、イライが少し離れた場所を見ながら声を掛けてきた。
視線の先には人集り。
「ああ、野菜の詰め放題かな。予めひと袋の値段が決められてて、…ほら、あの人参とかじゃがいもとか、袋に沢山入れられたらそれだけお得に買えるって訳よ。私は気が乗らないからやったことは無いんだけどね。」
あの中に入ったら押し潰されそうだし。
「へえ、随分気前が良いお店だね。」
「さあ、形が悪くて売れないから置いてるだけかも。」
「でも質が悪いって訳じゃねえんだろ？だったらあそこの買った方が良いだろ。」
ナワーブが言い切る。
「いや、鍋に人参とじゃがいも要らないし。」
「別に今日使わなくたって、明日からの蓄えにしとけよ。どうせ今日買い込むつもりだったんだろ？」
確かにそうだ。何回も買い物に来るのは面倒臭いし。
だがしかし。
「私あの中に入る勇気はないな…。」
我よ我よと他人を押し退け野菜を貪るおば様たち。
私みたいな初心者が入っていける隙は無さそう。
「しゃあねえな、
俺に任せとけ。」
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
