2.第二の事件 ページ2
「ぁ、荷物拾わないと…。
ええ…、スマホバキバキじゃん…。電源は…、入らないよね。」
助けられる拍子に落としたカバンはタイヤの下敷きになったらしく見事にぺしゃんこ。スマホは勿論、化粧品等ももう使えなくなってしまった。
仕事の書類を入れていなかっただけ良かったと考えた方がいいかもしれない。
それにしても、彼はこんな場所で何をしていたのだろう。
ここは随分な田舎で、バスは街に向かう便が平日1日2回だけ。
会社に行くのも買い物に行くのもそれを利用しなければならない。
加えて我が家の周りには民家がひとつもなく、田舎のくせにご近所付き合いなんてものが1ミリたりとも存在しない。
そんな場所で、一体何を。
なんだか様子が変だったし訳ありなのでは。
そんな考えが過ったところで、背後で音がした。
ドサ
「ドサ…？って、え！？大丈夫ですか！？」
振り返り目を凝らして見てみると、先程私を助けてくれた男性が倒れているではないか。
すぐに駆け寄って声を掛けるも応答はない。
息が荒く、熱もあり苦しんでいる様子だ。
救急車、は呼べない。
スマホは役に立たないし、家に固定電話もない。
車も所持していないために病院へ連れていくことも出来ない。
「おにいさん、しっかりしてください。すぐ側に私の家があります。歩けますか。」
一先ず家で看病出来ないかと思い声を掛ける。初対面だとか、そんなことを言っている場合でもなさそうだと判断したからだ。勿論強制するわけにはいかないので、断られてしまえばそれまでなのだが…。
「…手を、貸してくれ」
酷く掠れた低い声が発せられる。会話は出来るようだ。
私は言われた通りにして、身体を支える。
言わずもがな男女の体格差は歴然で、かなり厳しい体勢だが、歩いてくれるだけましだろう。
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いくらちゃん。(プロフ) - 【涙奈】さん» ああっ、ナワーブを描いたと伝わってよかったです！ありがとうございます、現在シリーズ2の方をリメイクしております！ (2021年8月9日 13時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
【涙奈】(プロフ) - な、ナワーブのイラストが…尊い！ (2021年8月9日 13時) (レス) id: abf8c2ae5b (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - 私が名前間違って覚えてただけでした、、、サーセン！ (2020年10月4日 21時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
。。みかん - アンドルーっていたっけ、、、あれ？私がにわかなだけか？、、、インキャ組すこですわ。うん。インキャ組とマイク君はもう、、、ね？作者様貴方とは気が合いそうだ結婚しよう（）あ、そういえば本名ではないと思うんですけど、幸運児はラックとよばれていたと思います。 (2020年10月3日 23時) (レス) id: be1335f358 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - さとみさん» ご閲覧ありがとうございます！長く楽しんでいただけてとても嬉しいですっ。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年9月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2020年2月24日 23時
