20.保健室 ページ20
「はぁ……はぁ……あれ……」
一瞬目の前が真っ暗になって、段々と景色が傾いて……、
気付けば轟くんに支えられながら横になっていた。
暑くて寒くて気持ちが悪い。
段々何も考えられなくなる。
「……すげえ熱だ。」
轟くんが私のおでこに手を置いて、表情を歪めた。
その手が離れていきそうになって、私は縋るように両手で掴んだ。
「…手、きもちい…。もうちょっと触ってて…。」
ひんやりした轟くんの手が顔の熱を吸い取ってくれるみたいでとても気持ちが良くて、その手に擦り寄った。
「水瀬…、しっかりしろ。」
「ごめん、なんか、しっかりできないかも…」
「…悪ぃ、──すぞ…」
轟くんが何かを言ったような気がしたけれど、聞き返す余裕もなくて、私はそのまま目を閉じた。
目が覚めると、そこは保健室で、
私はベッドに横になっていた。
「水瀬さん…！」
すぐ隣で声がして、見れば緑谷くんが不安げな表情でこちらを見ていた。
「…緑谷くん…。私…、」
「水瀬。」
「…轟くん…？」
その場にいたのは緑谷くんだけではなかったらしい。
視界の端、壁に背を預け立っている彼を見て、やっと思考がまともに働き始める。
そういえば体育倉庫に閉じ込められて、それから気分が悪くなって…、あれ、その後どうなったんだっけ。
「具合はどうだ。」
「ちょっとぼーっとするけど大丈夫だよ。轟くんは平気？」
「ああ。」
「よかった…。」
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いくらちゃん。(プロフ) - 小桜さん» めちゃくちゃ嬉しいです！！励みになります…。コメントありがとうございます！ (2021年9月15日 19時) (
レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 男装女子とか超好みです！頑張って下さい！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - ラヴァンさん» うう゛っ、滅茶苦茶嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年8月16日 16時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァン(プロフ) - いっぱいちゅき… (2021年8月16日 13時) (レス) id: 147aa62bad (このIDを非表示/違反報告)
いくらちゃん。(プロフ) - R_yomoyaさん» 夢主ちゃんが魅力的なことには気付いたけど、女の子ということには気付かない峰田くんでした…笑 (2021年8月14日 17時) (レス) id: 30d3d73915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくらちゃん。 | 作成日時：2021年8月10日 12時
