− ページ47
.
亜｢あ、あったあった！｣
一通り笑い疲れて
亜嵐くんが例のライブ映像を見つけ出した。
プレーヤーにセットして、
おっきい亜嵐くんのソファに
二人で腰掛けて、
『あ、これ！』
まだあれから1年も経ってない。
覚えてる。
初めて目にしたGENEのみんなは
本当におっきくて、
キラキラしてて、
向こう側の人だった。
亜｢ん？｣
隣に座る亜嵐くんを見て思った。
『私、思うんだけどね、』
あのライブの帰り道、
ミカの言った通り
私達は本当は交わるはずのない
全く違う世界の人だと思っていた。
だけど映像の中の彼は
確かにここにいて、
私の頬に触れて
愛おしそうに見つめてくれる。
違う世界だったら
触れられるはずがない。
『もしもGENEの亜嵐くんが
私とは別の世界の人だとしたら、
今ここにいる亜嵐くんは
パラレルワールドの亜嵐くんってことだよね。』
亜｢えらいぶっ飛んだ話をするね｣
『え、だって、そうじゃない？』
亜｢並行世界？｣
『そう！』
私が亜嵐くんの方へ向き直って
大きく返事をすると彼は
両手で私の顔を挟んで
｢世界はひとつだし、俺も1人だよ｣
って言って笑った。
いや、冗談だけどさ。
ちょっと酔ってて
思考がちょっと
おかしくなっただけだけどさ。
だけどやっぱり
時々夢なのかも、って思う。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき(プロフ) - れっどあっぷるさん» ありがとうございます！コメント頂けて本当に嬉しいです！！更新なかなか遅いのですがこれからも応援して頂けると嬉しいです^ ^ (2018年1月3日 15時) (
レス) id: e57df57395 (このIDを非表示/違反報告)
れっどあっぷる - すごくドキドキしました！！ほかの作品にはない独特の暖かさがあってほっこりしました！！続きもすごく楽しみです！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2017年12月31日 13時) (レス) id: 42b2636626 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さき | 作成日時：2017年12月4日 14時
