すてきな夜空 【 alan 】

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『お先に失礼しまーす！』








楽しみで、
だけど少し憂鬱な水曜日がやってきた。









白濱さんごめん、今日行けません。









バイトを終え、
ロッカーで携帯を覗くと
亜嵐くんからのメッセージ。


ホッとするより
ガッカリした自分に気づいた。









『そりゃ、そうか。』









もう、亜嵐くんには会えないのかもしれない。



もしかしたらただ、仕事が長引いただけかもしれない。

だけど、怒らせたのかな、とか
飽きられたのかな、とか
あらぬ考えが頭をよぎった。









白濱さん今日も行けないや。ごめんね。







白濱さん今週も忙しくて会えない。ごめんね。









不安が的中したのか、
亜嵐くんは毎週水曜日、
約束の日に来なくなった。

最後に会った
あの日から１ヶ月が経った。









ミ「避けられてるかもね、フェードアウト的な。」

『なのかなー？』

ミ「まぁ、でもちゃんと律儀に連絡してくるあたり謎。」









授業前の講義室。
ミカはスマホをいじりながら言う。









『んー．．．』

ミ「てか何度も言うけどさ、そもそもそれってAはその人のこと好きってことだと思うんだけど？」

『なんていうかさ。。。』

ミ「なに」








ミカ、口は硬いほうだと思うし、
大事な友達だし、









『相手ってね、あのね、』

ミ「うん」









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